佐々木蔵之介&北村有起哉 舞台で“究極の濡れ場”「クセになったらヤバイ」

[ 2016年6月14日 13:15 ]

舞台「BENT」の製作発表で手を握り合う佐々木蔵之介(左)と北村有起哉

 俳優の佐々木蔵之介(48)と北村有起哉(42)が主演する舞台「BENT(ベント)」(7月9~24日、東京・世田谷パブリックシアター)の製作発表が14日、都内のスタジオで行われた。

 ナチスドイツの強制収容所という極限状態で、2人の男が迫害を受けながらも愛をはぐくんでいく物語。1979年にロンドンで初演され、日本でもこれまで役所広司(60)、椎名桔平(51)らが演じてきた人気舞台だ。

 佐々木は舞台出演の前作「マクベス」が精神病院、その前の「ショーシャンクの空に」が刑務所が舞台だったことから、「それで収容所って…。ライトコメディーをやりたかったので脚本を読んでダメ、できない、無理」と一度は断ったという。しかし、演出の森新太郎氏(39)と話し合ううちに、「顔を見合わせず、体にふれることなく愛を確かめ合うというのは演劇のだいご味。じゃあ、やってみよう」と翻意した。

 稽古は始まったばかりだが、何度も共演し旧知の仲である北村に対して、「有起哉が足を触っている姿でさえ、いとおしく思えてきて、愛せる気になってきた」と、早くものめり込んでいる様子。北村はかつて、時代劇の舞台本番中に佐々木のカツラを飛ばしてしまった苦い経験があるそうだが、「舞台人生でベスト1のハプニング。それを共有したことで絶大な信頼関係が生まれた。この作品のためにあのトラブルがあった」と意気込んだ。

 北村によれば、“エア・セックス”という究極の見せ場があるそうで「家ではとても恥ずかしくて読めない濡れ場のセリフを、大の大人がひとつひとつ分析している。ちょっとでも照れがあると客に伝わっちゃう。エア・セックスは生涯で今回くらいだけれど、クセになったらヤバイ」と興味津々。佐々木も、「男ばっかりの芝居だけれど、キスシーンもあるし稽古場に歯ブラシや口クチュクチュするやつ(口臭予防剤)を持ってきて、いつもよりエチケットには気を使っているかも」と冗談めかした。

 特別司会を務めた女装家のミッツ・マングローブ(41)は「どれだけ興奮するか楽しみ。実地経験が必要だったらいつでも言って」と期待。佐々木は「同性愛で暗い、重いイメージがあるかもしれないが、国境、人種、性別を越えたどストレートな愛の物語。めちゃくちゃいい芝居になると思います」と腕を撫していた。

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2016年6月14日のニュース