二宮和也主演「赤めだか」放送文化基金賞最優秀賞 優秀賞は「天皇の料理番」

[ 2016年6月8日 14:17 ]

TBSの「赤めだか」完成披露特別試写会のフォトセッションで並ぶ(左から)北村有起哉、宮川大輔、濱田岳、ビートたけし、笑福亭鶴瓶、立川談春

 昨年12月に放送された嵐の二宮和也(32)主演のTBS年末ドラマ特別企画「赤めだか」が、第42回(2015年度)放送文化基金賞のテレビドラマ部門で最優秀賞を受賞したことが8日、分かった。また、昨年4月期に放送した日曜劇場「天皇の料理番」が同部門の優秀賞を受賞。「天皇の料理番」の主人公・秋山篤蔵(とくぞう)を演じた俳優の佐藤健(27)が演技賞を受賞した。

 「赤めだか」は落語家・立川談春(49)の同名エッセイが原作。落語家の枠を越え、芸能界を引っかき回し、さらには政治家にまでなり世の中をあっと驚かせ、11年にこの世を去った伝説の男・立川談志さん(享年75)の人となりと、その弟子たちの生き様を描いた。二宮が談春役、ビートたけし(69)が談志役を好演した。

 「天皇の料理番」は大正・昭和時代に宮内省の厨司長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた直木賞作家・杉森久英氏の同名小説が原作。何をやっても長続きしなかった田舎のやっかい者・秋山篤蔵が、ひょんなことから食べた一口のカツレツをきっかけに、料理に夢を見て、ついには天皇の料理番を勤め上げるまでに成長していく物語。

 「赤めだか」を制作指揮した伊與田英徳プロデューサーは「二宮和也さん、ビートたけしさんをはじめとしたキャストの皆さんに魅力的に演じていただきました。撮影現場にいらした原作者の談春さんが『実際、自分たちがそこにいる感じがした』とおしゃっていただいた程です。ドラマを支えていただいたスタッフの皆さんに、心から感謝したいと思います」とコメントした。

 「天皇の料理番」の石丸彰彦プロデューサーは「戦後70年である15年に『戦争』を描くのではなく『戦争の時代に懸命に生きた日本人』を描きたいと思い、企画いたしました。その中で、夢を追う者、夢を支える者、夢を託す者、いつの時代も懸命に生きる日本人の姿を描きました。明治、大正、昭和という激動の時代に、料理に夢を見た一人の若者と、その若者の夢を支える人間達の愛の物語が皆様に受け入れられた事を非常に嬉しく思います」と喜びを語った。

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