ブンサテが活動終了発表 ボーカル川島、脳腫瘍による後遺症で活動難しく…

[ 2016年6月1日 09:19 ]

 ロックユニット「BOOM BOOM SATELLITES」が5月31日、公式サイトで6月22日発売の新アルバムをもって活動を終了すると発表した。ボーカル&ギター川島道行(46)が脳腫瘍による麻痺(まひ)などの後遺症で活動を続けるのが困難となったためと説明した。

 ベース&プログラミングの中野雅之(44)がサイト内のブログを更新。「ひと足早く聴いてくれた人達は一様にこの作品を『アルバム』と呼んでくれます。実際、川島はアルバムを作りたがっていました。『遂に10枚目のアルバムが完成した』と、僕は言い切ってしまおうと思います。バンド史を締め括るのに相応しい作品です」とアルバムについて紹介。

 続けて「そしてこれがBOOM BOOM SATELLITESの最後の作品になります。理由は川島道行の脳腫瘍による麻痺などの後遺症です。現在、川島道行はミュージシャンとしての役割を終えて家族と共に穏やかな毎日を過ごしています。言葉はゆっくりですが話せます。手足は不自由になってきて車椅子を使う機会も増えました。正確な意思の疎通が難しいので、今彼が何を考えて何を思って毎日を過ごしているのか、僕でも少し理解しきれない時があります。しかし、この作品を作りきった充実感や達成感は感じていると思います。僕には本当に燃え尽きてしまった抜け殻のようにも見えます。『お疲れ様!』と声をかけてあげて欲しい」と川島の現状を説明した。

 「あともう一息でデビュー20周年というところでしたが音楽家、川島道行との旅もあともう少しで終わろうしています。川島くんと一緒に数え切れないほどの景色を見てきました。何を思い返しても簡単な事は無かった。思いのままジタバタして、もがいて、駆け抜けてきました。振り返るとどれも素晴らしく、誇らしく、思い出達はキラキラと輝いています。ゴールまでもう少し。6月21日、みんなにこの作品を聴いてもらえる事を楽しみにしています」と苦楽をともにした仲間への思いをつづった。

 「BOOM BOOM SATELLITES」はデジタル・ロックを基本とした音楽スタイルで、映画「アップルシード」、アニメ「機動戦士ガンダムUC」、「ニンジャスレイヤー」などの主題歌を担当。欧州をはじめ海外でも高い評価を得ている。川島は女優・須藤理彩(39)と06年に結婚。2人の子どもがいる。97年に初期の脳腫瘍が見つかり、これまでに3度の手術を受けていた。15年11月には体調不良のため、5日の大阪公演、同7日の東京公演を中止した。

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2016年6月1日のニュース