アイドル冨田さん刺傷 容疑者自ら119番「死にそうです」

[ 2016年5月30日 12:54 ]

冨田真由さんが刺された現場付近に置かれていた、イベントを告知するポスター(画像の一部を加工しています)

 東京都小金井市で、音楽活動をしていた私立大3年の冨田真由さん(20)が刺されて重体となった事件で、殺人未遂容疑などで送検された岩埼友宏容疑者(27)が事件直後に自ら119番していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

 事件現場となったライブ会場が入るビルに隣接する消防署に目撃者が駆け込み、救急隊は岩埼容疑者の119番とほぼ同時に到着していた。警視庁は事件前後の状況を確認している。

 捜査関係者によると、岩埼容疑者は21日午後5時9分に119番。「けが人がいます。男性と女性です」「死にそうです」と話したが、混乱した様子で、詳しい状況を説明できなかった。警視庁の取り調べには、119番した理由を「(冨田さんが)かわいそうだと思った」と説明している。

 また、岩埼容疑者は凶器の折りたたみ式ナイフを事件の約1週間前に、インターネットで購入していたことも判明した。

 さらに、冨田さんが午後5時5分に110番した際、「(会場には)まだ入れませんよ」という冨田さんの言葉が通信記録に残っていたことも分かった。事件現場で話し掛けられた冨田さんが、岩埼容疑者に向かって言ったとみられる。冨田さんはライブに出演予定だった。

続きを表示

2016年5月30日のニュース