市川右近「三代目右團次」襲名を発表 約80年ぶり復活

[ 2016年5月26日 15:27 ]

「三代目市川右團次襲名披露、二代目市川右近初舞台記者発表に出席した市川右近

 歌舞伎俳優の市川右近(52)が26日、都内で会見を開き、「三代目市川右團次」を襲名することを発表した。同時に長男・武田タケル(6)が二代目市川右近を襲名、来年1月に東京・新橋演舞場で右團次襲名披露と二代目市川右近の初舞台を行う。

 二代目右團次が1936年10月に死去して以来約80年ぶりに「右團次」の名跡が復活する。右近は「縁あって幸せな襲名をさせていただき、心から感謝する次第。わが人生を歌舞伎に捧げまして、歌舞伎の発展のため少しでもお力添えできれば」とあいさつ。「名前がかわり、屋号も(高嶋屋へ)変わりますが、なおいっそうの芸の精進ができれば」と力を込めた。

 右近は日本舞踊飛鳥流家元・飛鳥峯王の長男。舞踊の道から11歳の時に三代目市川猿之助に弟子入りして市川右近を名乗り、1998年7月歌舞伎座「義経千本桜」の小金吾で名題に昇進した。猿翁一門の若手リーダーで、爽やかな調子と踊りの巧さには定評がある。

 また、長男のタケルは「市川右近になります。どうぞよろしくおねがいします」と可愛らしくあいさつした。6月の東京・歌舞伎座公演「六月大歌舞伎」の「義経千本桜」の「碇知盛」での初お目見えが控えている。

続きを表示

2016年5月26日のニュース