「若冲展」待ち時間なんと320分 若冲展待機列SFまで誕生!?

[ 2016年5月21日 19:57 ]

 現在東京都美術館で開催中の「生誕300年記念 若冲展」が、大変な混雑ぶりで話題となっている。公式サイトのツイートによると、18日はシルバーデー(65歳以上無料)ということもあってか、なんと約320分待ちをアナウンスする事態に。21日も最大210分待ちとなり、体温調節のしやすい服装や日傘・帽子の準備、水分捕球を忘れないよう告知して給水スポットまで設置されるなど、もはや何の集まりだか分からない状態となった。

 2006年に東京国立博物館で行われた「プライスコレクション若冲と江戸絵画」展は1日平均6500人が訪れ、当時英国の雑誌「アートニュースペーパー」に世界中で1日の平均入場者数が最も多かった展覧会とされたほど。若冲は以前より人気があり、昨年京都の相国寺で行われた「伊藤若冲と琳派の世界」展も今回と同様の待ち時間となっていただけに、予測された事態だった。

 これを問題視する記事はもちろんのこと、早朝から並んだ人による現場リポート、待機列のやり過ごし方などブロガーによる若冲関連記事が数多く発信されているが、中でも興味深いのは、気の遠くなるほどの待ち時間を受けて「若冲展待機列SF」という新ジャンルのまとめサイトまで登場している。

 この中のツイートでは、「若冲展に並んで数時間、ついに館内にたどり着いた。“ラッキーですね、今日はジャクチュウ先生もいらしてますよ”係員が微笑む。まさかそんな。 展示室に足を踏み入れると壁一面を埋め尽くす肖像画。すべて同じ尼僧を描いている。“これは、ジャク…”私はどこで並ぶ列を間違えたのだろうか」といった、若冲から(瀬戸内)寂聴さんにスライドしていく酒脱なショートショートをはじめ、様々なネタが。行列に並んで待ちながら書いて即投稿しているようなつぶやきも見られた。

 昨年東京国立博物館で行われた「鳥獣戯画」展も6時間待ちが話題となったが、人気展覧会の待ち時間解消方法大きな工夫は見られない。会期は24日まで。夕方の入館時間までに並べば閉館時間でも入館は出来るので、チャレンジしたい方は時間差を考慮して、体調に気をつけながら足を運ぶ必要がある。

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2016年5月21日のニュース