阿部寛 初カンヌは「一生忘れない」 樹木希林は「ばあさんが行く所じゃない」

[ 2016年5月21日 13:24 ]

映画「海よりもまだ深く」の舞台挨拶に登場した阿部寛

 是枝裕和監督(53)の最新作「海よりもまだ深く」が21日、全国で封切られ、主演の阿部寛(51)、真木よう子(33)、樹木希林(73)が東京・新宿ピカデリーで初日舞台あいさつを行った。

 カンヌ映画祭の「ある視点」部門に選出され、18日の公式上映に参加して帰国したばかりの3人。初のカンヌとなった阿部は、「思っていた以上に人がたくさんいて、街中が活気にあふれている。天気も良くて3日間があっという間。夢のような体験で、一生忘れないと思う」と感激の面持ちだ。

 上映後はスタンディングオベーションが7分以上続く高評価で、「笑いなどの反応が日本とほぼ変わらなくて、その時点で大丈夫と思った。もっといたかったけれど、樹木さんが“いい加減、帰りましょう”と言ったので…」と苦笑い。その樹木は、昨年に続く参加となったが「ばあさんが行く所じゃない。恥ずかしいし、あれに耐えられる人はなかなかいないから」とおどけてみせた。

 是枝監督はカンヌに残ったため、等身大の看板が“代理”を務め、「たくさんの取材を受けたり、買ってくれた配給にあいさつしたりとセールスマン活動が続いています。ここからが新たなスタートなので、帰国後は公開後のキャンペーンに奔走します」とメッセージ。阿部は、「是枝さんはカンヌでものすごい人気だった。歩いていると皆が握手を求めてきて、すごく大事にされていた。きっと喜んで帰ってくるだろうから、この映画を大成功させたい」と共闘を誓っていた。

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2016年5月21日のニュース