NHK放送総局長 4月改編に手応え「狙い通り」

[ 2016年5月18日 16:54 ]

ポーズをとる「クローズアップ現代+(プラス)」の新キャスター。左

 NHKの木田幸紀放送総局長が18日、東京・渋谷の同局で定例総局長会見を行った。4月改編で大鉈を振った同局は熊本地震報道の影響もあり、4月のプライムタイム(午後9時から同11時)で民放を抜いて全局トップの視聴率を記録。木田総局長は「総合テレビの平日の夜間の編成を大きく変えたのは概ね好評。改編の狙い通りにはなっていると思う」と手応えを口にした。

 4月改編の影響についても「はっきりとあると思っています。地震報道がなくても、前年よりも視聴率はことしのほうが良かったのではないか」と分析した。

 4月改編の大きな目玉となっていたのが、長寿番組「クローズアップ現代」のリニューアル。同番組が放送されていた午後7時半から放送中の「鶴瓶の家族に乾杯」(月曜)、「うたコン」(火曜)「ガッテン!」(水曜)、「ファミリーヒストリー」(木曜)の各番組は好調で、「世帯視聴率平均で10%を超えている。前年度の同時期に比べて、数字的には大きな改善傾向にある」と評価した。

 「クローズアップ現代」は「クローズアップ現代+」として午後10時からに引っ越し。キャスターも同局の杉浦友紀(32)や鎌倉千秋(37)ら同局の女性アナウンサー7人が日替わりで務める形となった。リニューアルして1カ月半が経過したが、「テーマによっては若い世代、現役世代の多くの方に見ていただいている。テーマによって反響の違うのはある意味、この番組らしい。ゲストを2人にしているという方法論など、現場も試行錯誤していくと思うので、もう少し様子を見たい」とした。

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2016年5月18日のニュース