大竹しのぶ“同志”蜷川幸雄さんに感謝「それじゃあ普通の役者でしょ?」

[ 2016年5月12日 22:30 ]

 女優の大竹しのぶ(58)が12日、この日亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)を追悼した。

 「パンドラの鐘」「マクベス」「欲望という名の電車」「エレクトラ」「メディア」「ヘンリー六世」「身毒丸」「日の浦姫物語」「火のようにさみしい姉がいて」などでタッグ。所属事務所を通じてファクスを送付し「今はただ感謝の言葉しか浮かんできません。蜷川さんと出会えて本当に幸せでした」とつづった。

 「俺たちは、同志だから」「世界を目指そうよ」「それじゃあ普通の役者でしょ?許さないよ、もう一回」。蜷川さんの言葉は「忘れません」。

 蜷川さんが体調を崩してから演出した『リチャード二世』。「その芝居に流れるエネルギーと美しさ、素晴らしいです」と伝えると「俺、もう日常捨てたから、稽古場だけで生きるから、だから、さあ、もう1本何か創ろう、急いで!」と言われたという。

 「その約束は果たせなかったけど、演劇人として一生の宝物を頂きました。それは、私の中で色褪せることなく輝き続けます。だから、だから、ありがとうございました。やっとやっと、ゆっくり休めますね。本当に、本当にありがとうございました」と感謝した。

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2016年5月12日のニュース