旧ユーゴ歌手ヤドランカさん死去 65歳 サラエボ五輪テーマ曲

[ 2016年5月5日 21:48 ]

死去したヤドランカ・ストヤコビッチさん

 サラエボ冬季五輪のテーマ曲を歌い、一時日本を拠点に活動した旧ユーゴスラビアの国民的な女性歌手、ヤドランカ・ストヤコビッチさんが3日、ボスニア・ヘルツェゴビナ北部バニャルカの老人ホームで死去した。65歳だった。地元メディアが5日までに伝えた。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っていた。

 1950年、現ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで生まれた。10代で音楽活動を開始。サラエボ冬季五輪のテーマ曲は自ら作詞、作曲した。日本に滞在中の92年にボスニア紛争が起きたため、帰国できず東京を中心に活動を続けた。

 日本各地で公演、歌で平和を訴えた。映画「魂萌え!」の主題歌も歌うなど活躍したが、2011年の東日本大震災後に日本を離れ、ボスニアに戻った。晩年はALSで音楽活動から遠ざかっていた。(共同)

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2016年5月5日のニュース