吹田明日香、母を奪った日航機墜落事故「もう2度と…」痛み乗り越え初激白

[ 2016年4月29日 20:27 ]

 タレントの吹田明日香(52)が29日放送のTBS系「爆報THEフライデー」(金曜後7・00)に出演。母親が犠牲になった1985年の日航機墜落事故について、遺族としての当時のつらさや母親との思い出など、テレビで初めて口にした。

 吹田は人気オーディション番組「スター誕生」でグランドチャンピオンに輝き、1983年に歌手としてデビュー。人気絶頂の21歳の時に日航機墜落事故が起きた。

 「明るくて華やかな人だった」と母親との思い出を振り返った吹田。周囲から一卵性双生児と言われるほど仲が良く、アイドル時代には弱音を吐く吹田を厳しく叱ってくれたのも母親だった。

 事故翌日に現場の群馬・御巣鷹山へ。「生きていてほしい」と一縷(る)の望みを抱き祈り続けていたが5日後、母親の死亡が確認された。「亡くなったことが信じられなくて。受け入れられないというか受け止めきれなくて」。その後は仕事をすべてキャンセル、通っていた同志社大学も休学し、遺影を見ては泣き崩れる日々を送ったという。

 しかし、ある日電話口から母親の声が。もちろん幻だが、この出来事をきっかけに「このままじゃダメ。お母さんに怒られる」と気力を振り絞り前を向き始めた。大学に復学して卒業。その後はリポーターとして日々起きている現実を自らの口で伝えている。

 これまで事故については沈黙を貫いてきたが、今回、自身の思いをテレビで初告白。「今まで辛くて自分から話すことができなかったのですが、事故から31年が過ぎ、忘れてしまう方も多いので、忘れてほしくないという思いと、もう2度とこんな事故が起きないでほしいという気持ちからです」とその意図を説明した。

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2016年4月29日のニュース