打席に立ったサザエさん、初登板の武田鉄矢に打ち取られる

[ 2016年4月29日 14:52 ]

<ソ・西>始球式で打席に立つサザエさん

 歌手で俳優の武田鉄矢(67)が29日、ヤフオクドームのソフトバンク―西武で始球式を務めた。「どんたく博多デー」と銘打たれた試合で現在の年齢と同じ背番号67のユニホームを身にまとった武田は打席に「サザエさん」を迎えた。セットポジションから投じられた山なりのボールはワンバウンドしたものの、捕手・高谷の構えていた外角低めへとおさまった。

 「始球式は初めてです。(捕手まで)届いたので80点ですね。(捕手までの)遠さが身に染みました。プロ野球選手はすさまじいハイパー人間だと思いました。あんなところに向かって低めの球を投げるなんて常人ではあり得ない!」と登板後は興奮しきりだった。

 これまでも始球式のオファーはあったが、タイミングが合わず、今回が初の始球式。「普通、ホームベースまでの距離は20歩と聞きましたが、人からお前の場合は25歩だと言われ、何度か練習してきました」と自宅近くの公園で自主トレし、試合前には工藤監督に「リズムが大事。自分は好きな歌を口ずさみながら投げていました。暮れなずむ町の~でどうですか?」と贈る言葉を歌って投げるアドバイスも受けるなど準備万端だった。

 福岡出身の武田は「福岡の市民は一度、絶望を味わっている。(西鉄)ライオンズを返せといいながら、屋台で涙ぐんだ。(ホークスは)パ・リーグのお荷物球団と言われていたが、いまや野球界の中心。この町に生まれてよかった」と日本一連覇中のひいき球団の活躍を心底喜んでいた。

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