米歌手プリンスさん急死 57歳 オバマ大統領も声明

[ 2016年4月22日 06:43 ]

世界の音楽シーンで一時代を築いた米人気歌手のプリンスさん(AP)

 「パープル・レイン」などのヒット曲で知られ、世界の音楽シーンで一時代を築いた米人気歌手のプリンスさんが21日、米中西部ミネソタ州ミネアポリス近郊の自宅で死亡しているのが見つかった。57歳だった。米メディアが伝えた。

 音楽スタジオを兼ねた自宅のエレベーター内で遺体が見つかった。死因など詳細は報じられていない。捜査当局が死因などを調べている。

 米ニュース各局は、大統領選候補指名争いなど他のニュースを大幅に減らし、過去のプリンスさんの映像を長時間流すなど「音楽界の伝説的人物(CNN)」の急死を大きく報じた。自宅周辺には死を悼むファンが集まった。オバマ大統領も声明を出し「現代で最も才能豊かな音楽家の一人だった」と惜しんだ。

 ミネアポリス出身。1978年にファーストアルバム「フォー・ユー」でデビューし、セクシーなコスチュームや過激な歌詞で注目を集めた。故マイケル・ジャクソンさんと共に黒人シンガーとして一時代を築き、世界のアーティストに大きな影響を与えた。

 84年に自伝的映画「パープル・レイン」と同名のアルバムを発表し、スーパースターの座に駆け上った。「ビートに抱かれて」「レッツ・ゴー・クレイジー」などもヒットし、グラミー賞を7回受賞したほか、2004年にはロックの殿堂入りを果たした。日本でもたびたび公演している。

 ロックやファンク、R&Bなど音楽のジャンルは幅広く、人気映画「バットマン」のサウンドトラックも手がけた。(共同)

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2016年4月22日のニュース