【早子先生、結婚するって本当ですか?】松下奈緒が三枚目新境地

[ 2016年4月14日 10:30 ]

「早子先生、結婚するって本当ですか?」の主演を務める松下奈緒

 女優の松下奈緒(31)が主演を務めるフジテレビ「早子先生、結婚するって本当ですか?」(木曜後10・00)は14日、15分拡大でスタートする。結婚へ動き始めたヒロインが時に傷つきながらも運命の人と巡り会おうと奮闘する姿を描く。

 原作は、2009年10月からブログで始まった立木早子氏の4コマ漫画。実話を基に、飾り気がなく、親近感あふれる内容が女性を中心に共感と人気を集め「早子先生、婚活の時間です」「早子先生、結婚はまだですか?」「早子先生、結婚するって本当ですか?」の計3冊に書籍化。今回は初のドラマ化となる。

 松下が演じるのは、34歳独身、女子力ゼロの三枚目小学校教師・立木早子(はやこ)。役作りのため、15年ぶりに髪を30センチ切り、ショートカットに。第1話で“裸踊り”のシーンもあり「今までやったことがない役」と新境地を開く。

 元AKB48の川栄李奈(21)もいい。ヒロインの妹・守山風子役で、夫と名古屋に住む設定。実に自然体の演技で、昨年8月にAKB48を卒業した後、9月の主演舞台「AZUMI 幕末編」で成長したようだ。

 脚本はフジテレビ「みにくいアヒルの子」日本テレビ「ホタルノヒカリ」などで知られる水橋文美江氏。

 演出は中江功氏、佐藤源太氏、山内大典氏。第1話を担当した中江氏はフジテレビ「愛という名のもとに」「ひとつ屋根の下」など1990年代の数々の名作から「空から降る一億の星」「プライド」「Dr.コト―診療所」シリーズ、映画「冷静と情熱のあいだ」「シュガー&スパイス 風味絶佳」などで知られる。松下とは単発ドラマ「花の鎖」(2013年9月)以来2度目、連ドラは初タッグとなる。

 原作のテンポがよさを生かしてコミカルに展開する一方、時折ヒロインの寂しさを浮き彫りにする水橋氏&中江氏の手腕が冴える。松下のややぶっきら棒なモノローグも効いている。

 「婚活ハウツードラマ」に思われるかもしれないが、フジテレビの編成企画・小原一隆氏は「結婚をテーマに30代の女性を描くという意味では、大きくは恋愛ドラマのくくりではありますが、早子先生という1人の人間、1人の女性の心の機微を丁寧に誠実に描いていくヒューマンドラマの側面が大きい作品です」。いかに婚活ドラマから“昇華”させるかがポイントになりそうだ。

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2016年4月14日のニュース