愛之助がこんぴら「お練り」、紀香不在も笑顔「お子様は」に苦笑

[ 2016年4月8日 18:14 ]

こんぴら「お練り」でファンへ手を振る片岡愛之助

 日本最古の芝居小屋「旧金比羅大芝居(金丸座)」で9日に開幕する「第32回四国こんぴら歌舞伎大芝居」の「お練り」が8日、香川・琴平町で行われた。女優の藤原紀香(44)と結婚して初めての舞台となる片岡愛之助(44)が参加。だが、紀香は姿を見せず“梨園の妻”としての初仕事は先送りとなった。

 今回は中村翫雀改め4代目・中村鴈治郎(57)の襲名披露公演。「お練り」は今回出演する花形役者7人が人力車に乗って、日本酒の資料館「金陵の郷」を出発し、町内を回った。襲名公演に加え、愛之助らの人気の影響で沿道は昨年の5倍、過去最多の2万5000人のファンが詰めかけ、通常30分で回るところを45分かけてゆっくり練り歩いた。

 4台目の人力車に乗り込んだ愛之助は、紙吹雪が舞う中、終始笑顔。ファンからの「ラブリン」「愛之助」のかけ声に手を振り、「結婚おめでとう」の声援に「ありがとうございます」と応じた。紀香が来ないか問われると「今回は来ません」と答えた。今回は4代目中村鴈治郎の襲名披露ラスト公演。紀香の“梨園デビュー”に注目が集まることをマナー違反と心配した養父・片岡秀太郎(74)から「行くべきではない」とアドバイスされ取り止めたと診られる。結婚後初の舞台出演について「はい、頑張ります」と答えた。また、ファンからの「お子様はまだですか」の問いには、苦笑いを浮かべたようだった。

 「お練り」の後、セレモニーに参加した愛之助にとって香川・琴平町は思い出深い場所。1980年の第1回から出演しており「当時は中学生だった」と懐かしみ、3年ぶりの今回は「お帰り、と言ってもらえて嬉しい」と話した。「私事ではございますが、結婚致しました。また、第一歩を踏み出して参ります。よろしくお願いします」とあいさつした。

 鴈治郎、愛之助の他、公演で座頭を務める人間国宝・坂田藤十郎(84)、中村扇雀(55)、市川中車(香川照之)(50)らが出演する。

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2016年4月8日のニュース