中田英寿氏 日本工芸の推進プロジェクト展に満足げ「生涯かけてやる」

[ 2016年4月8日 15:45 ]

「REVALUE NIPPON PROJECT展」を訪れた中田英寿氏

 サッカー元日本代表の中田英寿氏(39)が8日、自身が推進する日本工芸の展覧会「REVALUE NIPPON PROJECT展」(4月9日~6月5日、東京・パナソニック汐留ミュージアム)を訪れた。

 中田氏が、「海外で長く暮らしていると、僕個人の趣味や好きなものより前に日本のことを聞かれる。このままだと一生聞かれ続けるので、今の日本を見てみよう」と思い立ち、現役引退後の2009年から47都道府県を回って出合った日本酒や農業などを世界に広めていくプロジェクトの一環。「日本には世界に誇れるものづくりの技術がある。何百年の続いている技術を現代にどう生かすか、そしてどう将来につなげていくかが重要」と説いた。

 「ほとんど飛び込みだったが、断られたことは1度もなかった」そうで、写真家の蜷川実花さん(43)やアートディレクターの佐藤可士和氏(51)らが賛同し、陶磁器や竹細工などの作品を提供。中田氏も現代美術家の奈良美智氏(56)の協力を得て土鍋をベースにした「UFO鍋」を披露した。

 「ふだんの生活の中で必ず使うものを掘り下げていくと、豊かになる。それをシェアして楽しんでもらいたい」という中田氏。「サッカーに匹敵するものなので、生涯をかけてやっていきたい。発信はネットもあるので難しいことではない。外に出ることを考える人が多いが、世界が日本にあこがれて来させる状況をつくるのが重要」と訴えていた。

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2016年4月8日のニュース