中谷美紀 愛を語る「答えを探している最中」 舞台初日前に緊張

[ 2016年4月1日 14:15 ]

舞台「猟銃」初日前会見&公開ゲネプロで登壇した中谷美紀

 女優の中谷美紀(40)が1日、東京・渋谷のパルコ劇場で2日に開幕する主演舞台「猟銃」の初日前会見&公開ゲネプロに登場。開幕を翌日に控え「緊張」も「魂を込めて演じてまいりたい」と意気込みを語った。

 中谷が初舞台にして主演した2011年舞台の5年ぶりの再演。初演では第19回読売演劇大賞優秀女優賞、第46回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した。井上靖の同名恋愛小説をカナダ人演出家・フランソワ・ジラール氏が舞台化したもので、一人の男の13年間にわたる不倫の恋を妻、愛人、愛人の娘の三通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。中谷が手紙を送る3人の女性を一人三役で演じ、手紙を送られる男をフィジカル・アクターのロドリーグ・プロトーが演じる。

 初日を前に「緊張します」と気を引き締めた中谷。5年を経て、一人三役という難役に再び挑むが「1時間半しゃべりっぱなしで、独白形式で大変覚えづらい。初演の際は覚えるのに1カ月かかりましたが、今回は1週間半、約10日で覚えないといけなくて大変苦労した」と膨大なセリフ量に苦心したことを告白。「途中で挫折しそうになった。やめようかな、延期しようかな、どうせパルコ(劇場)が閉まるんだったらとか思ったんですけど、パルコのプロデューサーから“あなたがやらないなら他の女優で再演するから”と釘を刺され、(初演のセットの)保管料もかかると。首根っこを掴まれて、半ば再演させられたというのが正直なところ」と制作陣への“苦情”で笑わせつつ、「5年も経つと、いろいろな経験もして、人間的に少しぐらいは成長したかなと。苦しみながらも楽しんでいます」と前を向いた。

 「初演の時は一人芝居という意識が強かった」というが、「今回は稽古場で暗がりの中でロドリーグさんんと対面でお芝居することで、本当に2人でお芝居をしているんだと教わった」と再演への自信をのぞかせた。劇中の「愛することを望みますか?愛されることを望みますか?」というセリフが一番印象的だという中谷。その問いかけについて中谷自身は「いまだにその答えを探している最中です」。最後に「この物語を通じて愛とは何かをお客様に問いかけ、考えてもらえると思う。魂を込めて、身を削るような気持ちで演じてまいります」と意気込んだ。

 今年2月、長年交際を続け、昨年夏に破局したとされている俳優の渡部篤郎(47)が30代の一般女性と夏にも再婚と報じられたが、何も答えることはなかった。

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