たかみな号泣卒コン 31曲オールセンター「AKB愛」10年分熱唱

[ 2016年3月28日 05:30 ]

卒業コンサートで前田敦子(左)、大島優子(右)と熱唱する高橋みなみ

 AKB48の高橋みなみ(24)が27日、神奈川・横浜スタジアムで卒業コンサートを行った。2万8000人のファンに「“努力は必ず報われる”と卒業したこの先、必ず証明します」とあいさつ。終演後の会見では「アイドルは期限があるから輝くもの」と大粒の涙を流した。誕生日の4月8日、東京・秋葉原の劇場での公演を最後にグループに別れを告げる。

 惜別のあいさつは、自身が総選挙などの節目で口にしてきた“名文句”だった。かみしめるような口調で「約束させてください。私、高橋みなみは、努力は必ず報われると、卒業したこの先、必ず証明します。それがAKBへの私の恩返しです」と語った。「10年を振り返るのはきょうで終わり。前に進もうと思います」と未来への決意も表明。「みんな大好きでした。私は幸せでした」と、メンバーやスタッフへの感謝を語った時にはおえつが抑えきれなくなった。

 終演直後に会場内で記者会見。惜別のあいさつについて「昨年から考えていたけれど“ありがとう”の5文字しか浮かばなかった。でも、前日(26日)に、客席に向かってしゃべっている夢を見て、それを全部メモした」と明かした。

 「努力は必ず報われる」は「一生のテーマ。この言葉を背負っていかないといけない」と強調。AKBへの思いを問われると「このグループがなかったらここにいない」と号泣した。

 4月8日で卒業。「アイドルとは?」という質問に「期限があるから輝く。はかなさも感じる」としみじみ。卒業後に恋愛解禁が控えるが「それまで異性と2人きりで会わない。家に引きこもります」と語った。

 この日は計31曲に全てセンターで出演。AKBのコンサートで1人のメンバーが出ずっぱりになるのは初めてだ。オープニングで親友の前田敦子(24)と、05年のAKB活動開始からの歩みが歌詞に詰まった「思い出のほとんど」を涙ながらに熱唱。2曲目の「ヘビーローテーション」から卒業生の大島優子(27)、篠田麻里子(30)、板野友美(24)や現役メンバーが加わり、もり上げた。

 初のソロアルバムを今秋に発売することも発表。岸谷香(49)、高見沢俊彦(61)、槇原敬之(46)ら豪華ミュージシャンから楽曲提供を受けるという。たかみなの新たなステージの幕開けが待っている。

 ◆高橋 みなみ(たかはし・みなみ)1991年(平3)4月8日、東京都生まれ。05年10月にAKBオーディションに合格。同12月、東京・秋葉原のAKB劇場の公演でデビュー。08年10月、同期生の小嶋陽菜、峯岸みなみとユニット「ノースリーブス」を結成。12年8月、グループ総監督に。14年12月に卒業を発表。昨年6月の選抜総選挙で自己最高の4位。

続きを表示

この記事のフォト

2016年3月28日のニュース