羽生結弦「情熱大陸」異例3カ月密着 絶対王者の「孤独」に迫る

[ 2016年3月17日 11:05 ]

TBS系「情熱大陸」の900回記念放送で特集される羽生結弦

 男子フィギュアスケートの羽生結弦選手(21)が、TBS系の人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(日曜後11・00)の900回記念で特集される。

 「王者の覚悟~五輪金メダリストのプライド(仮)」と題し、4月10日に放送。羽生にとっては珍しい約3カ月間の密着取材を敢行。今月30日~4月2日に米ボストンで開かれる世界選手権に挑むまでの姿を追う。

 取材は年明けに開始。移動中からプライベートまで、さまざまな羽生の表情を映した。昨年は11月のNHK杯、12月のグランプリファイナルと、立て続けに世界歴代最高得点を更新。フィギュアの絶対王者として、テレビや雑誌、CMに引っ張りだことなったが、「ある意味、孤独ですよね」と漏らす場面も捉えている。

 世界の頂点に立っても、満足しない。技術や身体的な力はもちろんだが、考え方に強さが潜む。「“同じ失敗をしてしまったら成長ではない”という話をよく聞くけれど、成長していないからこそ分かる課題もあると思う。だから無駄なものなんてない」。絶対王者だからこそ、年上の取材ディレクターがしみじみと納得させられる言葉も飛び出した。

 98年の番組スタート以来、男子のフィギュアスケート選手を扱うのは初めて。それが900回記念の放送となり、羽生は「めちゃプレッシャー」と恐縮している。一方で「それが900回であろうと901回であろうと、もし1000回であったとしても、自分というものは自分しかいないので、自分らしく表現できればと思います」と背筋を伸ばした。

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