塚本晋也監督 監督賞に歓喜も男優主演賞は「すいません、申し訳ない」

[ 2016年2月16日 20:04 ]

毎日映画コンクール表彰式で男優主演賞と監督賞のダブル受賞となった塚本晋也

 第70回毎日映画コンクール(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の表彰式が16日、ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた。

 塚本晋也監督(56)が「野火」で、史上初となる監督賞と男優主演賞のダブル受賞。大岡昇平氏の同名小説を原作に、第二次世界大戦におけるフィリピン戦線の惨状を描き、監督賞については、「戦争に行った方が少なくなり、同時に戦争に向かっている現状に危機感と恐れを抱き無理やり作りました。終戦70年の公開になったのはたまたまですが、受賞に意義を感じています」と喜びをかみしめた。

 だが、男優主演賞に関しては「すいません」「申し訳ない」「ごめんなさい」を連発し恐縮することしきり。受賞の知らせはこちらが先だったそうで、「絶句して歴代の受賞者を見たら三國連太郎さん、緒形拳さん…ますます実感が遠のいた。今も実感がわかない。他の思っていたことは大概できたけれど、主役だけ残念です」と照れまくっていた。

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