小芝風花、フィギュアで培った“向上心” 年間330日練習も

[ 2016年2月16日 11:32 ]

NHKの「あさが来た」で波瑠(左)と共演する小芝風花

 高視聴率を続けるNHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公一家にフレッシュな顔触れが加わった。ヒロイン・あさは1女の母となり、その娘を小芝風花(18)が演じている。スポーツ各紙の映画担当記者が選ぶブルーリボン賞の新人賞受賞から1年。大人への階段を一歩一歩駆け上がりながら、あさの長女がもう一人の“朝の顔”を目指している。

 波瑠(24)が主演するヒロイン・白岡あさの長女・千代役。14歳から30代まで、少女から大人に成長する姿を熱演している。

 劇中とは違い、私生活では「反抗期はなかった」。小学3年から中学2年で芸能界に入るまではフィギュアスケートに没頭。年間330日は練習に明け暮れた。車で往復1時間以上かけてスケート場へ。競技を続けたくて膝の手術を2度も受け、西日本ジュニア選手権8位の成績を残した。

 「いつも付き合ってくれたのが母。芸能界に入って上京してからも一緒に暮らして支えてくれる。だから戦友みたい」

 滑りながらCMに出演する浅田真央(25)に憧れ、武井咲(22)の妹分を決めるオーディションを受け、グランプリを受賞。上京してから週6日は演技やダンスなどのレッスン漬け。

 「フィギュアって厳しくて、練習を1、2日休んだだけで前日までできたジャンプがブレてしまう。毎日練習していないと。だから芸能活動一本でいくことにしました」

 演技への貪欲さや、負けず嫌いな一面は競技人生からか。目標は常にある。

 「いつかは朝ドラのヒロインを演じたい。人としても芯のある女性になっていきたい。気配りがあり、柔らかさを持ち、自分の意見や感謝の気持ちを忘れず、間違えた時はごめんなさいと言える。そういうことを10代のうちに学んで大人への準備をしておきたい」

 事務所との約束は25歳まで恋愛はご法度。ただ朝ドラでは今後、恋に落ち、妻になる。女性実業家の元祖「あさ派」か、それとも家庭的な「千代派」か。理想はどちら?

 「10年も20年も先まで女優を続けていられたらうれしい。ご縁があって結婚したら出産しているかも。母親になったら子供がやりたいことを応援してあげたい。子供が失敗しても帰ってこられる場所を守っていたい。そんな女性になりたいです」

 18歳が描く未来。どうです。自分に娘がいたら、こんなふうに育ってくれたらいいなと思いませんか。

 ◆小芝 風花(こしば・ふうか)1997年(平9)4月16日、大阪府出身。11年11月、オスカープロモーションによる「ガールズオーディション」でグランプリ受賞。12年7月、フジテレビドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。14年公開の銀幕デビュー作「魔女の宅急便」で第57回ブルーリボン賞新人賞など受賞。同年、第86回選抜高等学校野球大会で応援イメージキャラクターに。1メートル56。血液型A。

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月16日のニュース