吉田羊 助演女優賞に喜び「一ミクロンもなかった未来予想図」

[ 2016年2月9日 23:05 ]

<ブルーリボン賞・授賞式>壇上で笑顔を見せる吉田羊(左は本木雅弘、右は石井杏奈)

 東京映画記者会(スポーツニッポン新聞社など在京スポーツ7紙の映画記者で構成)が選ぶ第58回ブルーリボン賞(15年度)の授賞式が9日、東京・内幸町のイイノホールで行われ、主演男優賞の大泉洋(42)、主演女優賞の有村架純(22)、助演男優賞の本木雅弘(50)、助演女優賞の吉田羊(年齢非公表)ら各賞の受賞者が出席した。

 吉田は「ビリギャル」「愛を積むひと」「脳内ポイズンベリー」で助演女優賞を初受賞。「本番直前までガチガチに緊張してたんですけど、さっきからアットホームが雰囲気で肩の力が抜けました。司会のお2人、ありがとうございました」と司会を務めた浅野忠信(42)と安藤サクラ(29)を見て笑顔。

 「賞状をいただけるのは夏休みの自由研究でひまわりの種でいただいた賞状以来。そんな何の取り柄もない私が歴史と権威のある賞を受賞させていただけることは私の人生には一ミクロンもなかった未来予想図でした」と思ってもいなかった受賞を喜んだ。

 先に登壇した「日本のいちばん長い日」が作品賞を受賞した原田眞人監督(66)のスピーチで「今後、一緒に仕事したい」と名前を挙げられたことを受け、「個人的には原田監督といつかご一緒したいと切望しておりました」と感激した。

 本木は「日本のいちばん長い日」「天空の蜂」で助演賞を初受賞。「僕は真面目に演じているようであるけど、毎回綱渡りを繰り返し、ギリギリのところで乗り越えているような役者。浅野さんや安藤さんのような個性のはっきりある役者さんと違って、正統派で見えるような、つまらない俳優の一人だと内心思っている。ほめていただくたびにオロオロしている」とあいさつ。青い個性的なジャケットを着て「50歳をすぎて、落ち着いていこうと思ったらこういう衣装になりました」と笑わせつつ、「これは東北の刺し子で、80年以上経っているビンテージものの生地。このジャケットを制作した方々が古くから受け継がれた思いとその技術と味わいを後世に残したいという思いで制作された。その姿勢と敬意を払うとともに、あやかりたいと思った」と話した。

 授賞式には、監督賞を受賞した「恋人たち」の樋口亮介監督(53)、新人賞を受賞した「ソロモンの偽証」「ガールズ・ステップ」のE-girls石井杏奈(17)も出席した。

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2016年2月9日のニュース