テレ東社長、石坂浩二「鑑定団」降板否定せず…不透明な内情露呈

[ 2016年1月29日 05:30 ]

テレ東「開運!なんでも鑑定団」司会の降板を通告された石坂浩二

 俳優の石坂浩二(74)が、約21年務めたテレビ東京「開運!なんでも鑑定団」(火曜後8・54)の司会降板を通告されたことをスポニチ本紙が報じた28日、同局で高橋雄一社長(64)が定例会見し「(番組の)改編に関わることは申し上げられない」と否定しなかった。

 今回の問題点の一つが石坂降板の理由。スポニチ本紙の取材では、テレビ東京側は石坂に「視聴率不振と20年以上たった番組の刷新」と理由を説明している。ただ今でも視聴率は同局トップを保ち、刷新と言いながら降板予定者が石坂だけであるため番組スタッフの一部は疑問を抱いている。このことに高橋社長は「うちで一番(視聴率を)稼いでいる番組。そのロジックはない」と、局が石坂側に示している理由と正反対の見解を示した。

 もう一つの問題が、2年にわたり石坂の発言をほぼカットした編集が指摘されていること。これが石坂を“お払い箱”にするためのものと捉えられていることについて井沢昌平専務は「収録自体が長く、結果そうなっているだけ」と話した。ただ2年という長期間にわたっているだけに、視聴者の違和感は根強い。

 会見では、降板理由を問う質問のたびに高橋社長は「改編に関わることは言えない」と繰り返した。降板の背景に浮かび上がっているチーフプロデューサーとの確執や数年前の酒席でのトラブルについては「聞いていない」とした。

 高橋社長は最後に「あの人が立役者であることをみんな理解している」と強調。だが降板通告の現場での、局側の行動内容との格差は大きい。2つの問題点に納得いく説明が求められそうだ。

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2016年1月29日のニュース