10社以上が争奪戦 カトパン、大手芸能事務所に決めた理由

[ 2016年1月28日 09:45 ]

フジテレビの加藤綾子アナウンサー

 今月、SMAPとともに“独立”の話題で注目を集めたのがフジテレビのエース、加藤綾子アナウンサー(30)。4月1日でメーンキャスターを務める「めざましテレビ」を卒業。4月いっぱいで同局を退社し、フリーアナウンサーとして活動していく意向を明らかにした。

 人気も将来性も高く、放送業界を代表する女性アナウンサーになったカトパン。昨年4月に30歳を迎えたのを機にフリー転身を決意。これを受け、水面下では10社以上の芸能プロダクションが獲得に名乗りを挙げていた。人気俳優やミュージシャンらが所属する大手芸能事務所、大物キャスターらを抱える事務所も動いていた。

 その激しい争奪戦を勝ち抜いたのは、女優の篠原涼子(42)や俳優の谷原章介(43)らが所属する大手芸能事務所「ジャパン・ミュージックエンターテインメント」。これまで、アナウンサーのマネジメントを手掛けたことはない。カトパンを迎え入れるための新しいセクションを立ち上げるとの情報もあるが、ノウハウも実績もなく「よく、人気No・1の女性アナを口説くことができたな」というのが率直な感想だった。

 しかし、同局幹部は「事務所でただ一人のアナウンサーというのが逆に良かったのでは」と指摘する。その理由は「事務所が集中して彼女に力を注ぐことができる」から。専任の担当者がつくのは、フリーという未知の世界に飛び込んでいく本人にとって非常に心強いことだという。

 同事務所の幹部社員との信頼関係も決め手になった。同局関係者は「その社員はカトパンが学生だった時に才能を見抜いてスカウトしたことがあったらしい。今回は詳細なライフプランを提示することで、信頼を勝ち取ったようです」と説明する。カトパンは周囲に「昔から信頼している方にお世話になることになりました」と報告しているという。

 人気アナのフリー転身をめぐっては、さまざまな思惑が絡むこともあって“古巣”の局側との間に溝が生じてしまうことも多い。ただ、今回はしっかりと手順を踏んだ「円満退社」。それを証明するように、退社後も同局の番組に継続して出演することが決まっている。フリー転身後も加藤アナの未来は明るそうだ。(記者コラム)

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2016年1月28日のニュース