深田恭子 実は慎重派「クヨクヨ悩む 自分の駄目なところ」

[ 2016年1月26日 10:30 ]

幅広い役どころで観る者を魅了する深田恭子

深田恭子インタビュー(下)

 女優深田恭子(33)の魅力がグレードアップしている。3年ぶりに髪形をイメチェン。30代に入って年ごとに増していく大人っぽい色気に、かつて「不思議カワイイ」と称された奔放な明るさも加わった。その秘密は自身が「これぞ“深キョン”みたいな感じ」と気に入っている、短く切った前髪にあった。

 前髪は内面にも影響を与えていた。「おでこを出した大人っぽさも、天然っぽい“深キョン”も両極端で、本当の自分自身というわけではない。大人になろうとすることで、少し考えすぎていた自分がいるのかな?」。

 前髪の下に隠れているのはマイナス思考のようだ。「仕事だけでなく、服を買うにしても勢いでは決められない。一度決めたことでもクヨクヨ悩む。何でも慎重に考えすぎるのが自分の駄目なところ」と打ち明ける。いざ髪を切る際にも「も~の凄く考えました」と苦笑いだ。

 前髪を切った後「楽観的」という言葉を辞書で調べてみた。「深刻に悩んだりせず、物事をよい方に気楽に考えること」(「広辞苑」第5版)。

 そして今、この言葉の魅力に引き込まれている。「何事もいい方向に考えるというのが新鮮で。“能天気”も調べたんですけど、やっぱり“楽観的”の方だな」と笑う。

 「カワイイ」に立ち返る決断と、楽観的な気持ちの芽生え。そんな“今”の深キョンが詰め込まれているのが、主演を務めるTBSドラマ「ダメな私に恋して ください」(火曜後10 ・00)だ。

 30歳独身彼氏なし、仕事なし、貯金なし、あるのは好きな食べ物(肉)への欲望だけというOL役。「人生を謳歌(おうか)している感じ」と、演技を楽しんでいる。

 「不思議ちゃん」と言われた10代から絶えず悩み続けている。でも33歳になった今“能天気”という言葉で「ダメ」を許すことはできない。「今はダメだけど、楽しく生きればいつかは…」という“楽観的”な明るさが画面からにじみ出る。

 「ヒマワリのかぶりものとかをしたりするんですよ。ロケをしてると、凄く目立っています。でも、(ロケ先の)皆さんがニコニコしてくださるのでうれしいんです」と語る表情に曇りはない。カワイイことが一番好きだった10代のころと、悩みを経て自然体になれたオトナの自分。前髪を切った深キョンは、いい女の階段をまた1段上った。

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