蜷川幸雄さん舞台延期 昨年12月に肺炎で入院、体力回復せず…

[ 2016年1月22日 05:30 ]

演出家の蜷川幸雄さん

 埼玉県芸術文化振興財団は21日、演出家の蜷川幸雄さん(80)が病気療養のため、2月から予定していた舞台「蜷の綿」を延期すると発表した。彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)と兵庫県、長野県、北九州市の公演も延期となる。チケット代は払い戻す。蜷川さんの体調回復後に上演する予定だが時期は未定。

 同財団によると、蜷川さんは昨年12月中旬に体調を崩し軽度の肺炎と診断され入院。1月から稽古に入る予定だったが、体力の回復が十分ではなく、延期を決めた。

 「蜷の綿」は、蜷川さんの半生をモチーフに、藤田貴大さん(30)が戯曲を執筆。藤田さんが同作を演出する公演も延期する。

 蜷川さんは「悔しい気持ちでいっぱいです。早く回復して劇場に戻ります」とコメントした。

 同劇場では、2月18~28日に蜷川さん演出の「リチャード二世」と藤田さんの演出による劇団「マームとジプシー」の舞台を同時に上演する。

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2016年1月22日のニュース