フジ系「昼ドラ」52年の歴史に幕 4月からは「土ドラ」

[ 2016年1月20日 18:52 ]

 東海テレビ放送(名古屋市)は20日、同社が制作しフジテレビ系列で約52年にわたって全国放送してきた平日昼の連続ドラマ「昼ドラ」を、3月で終了すると発表した。1964年から始め、「真珠夫人」など数々の話題作を生み出してきたが、近年は視聴率が低迷していた。

 昼の連続ドラマは主婦層に人気があり、かつては他のテレビ局も取り組んでいたが、現在、新作をつくっているのは東海テレビだけになっていた。4月からは、同社制作のドラマを土曜夜(午後11時40分~午前0時35分)に「土ドラ」として全国放送する。

 名古屋市で記者会見した内田優社長は「視聴者のライフスタイルが変化した」と述べた。平日の昼間に働く主婦も多く、連続ドラマを楽しむ人が減ったことが背景にある。他局は情報番組が主力になっており「その流れに遅れてはならない」とも話した。

 昼ドラは、ドロドロの愛憎劇を描くのが特徴だった。1980年代の「愛の嵐」や、2000年代の「真珠夫人」などがヒットした。現在放送中の「新・牡丹と薔薇」の後、2月から始まる「嵐の涙~私たちに明日はある~」が214作目で最後となる。

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2016年1月20日のニュース