【月9いつ恋】坂元裕二氏 珠玉のセリフ!関西弁の有村架純がキュート

[ 2016年1月18日 08:00 ]

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第1話の1場面(左から)高良健吾、有村架純(C)フジテレビ

 女優の有村架純(22)と俳優の高良健吾(28)が主演を務めるフジテレビ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(月曜後9・00)は18日、15分拡大でスタートする。

 脚本は、弱冠23歳にして大ヒット作「東京ラブストーリー」(1991年、フジテレビ)を生んだ坂元裕二氏(48)。「月9」作品10本目は、オリジナルの群像ラブストーリー。「これが自分にとって最後の月9ラブストーリー」と強い決意を持って臨む。

 メーンキャストは有村、高良のほか、高畑充希(24)「AAA」西島隆弘(29)森川葵(20)坂口健太郎(24)の6人。クリーニング店に勤める杉原音(おと)(有村)と運送会社に勤める曽田練(高良)を中心に、東京という街にのみ込まれそうになりながらも必死に生きる6人の若者たちをリアルに描く。

 2009年、秋。ある日、練は悪友の中條晴太(坂口健太郎)が旅先の北海道で拾ったというカバンの中から、クリーニング店のポイントカードと古ぼけた手紙を見つける。クリーニング店の住所は北海道苫小牧市。練は「音へ」と書かれたその手紙を読み、これは絶対に持ち主に返さなければならないと、会社のトラックを飛ばして東京から北海道へと向かう…。

 練は何ゆえ、わざわざ北海道まで出向くのか。その答えは音と練のバックボーンにある。きめ細かい設定により、登場人物の行動は説得力を持つ。

 坂元氏の珠玉のセリフが早くも随所に。練は物語のカギとなる手紙のことを、ある“家具”に例える。音は高校時代の恋愛を思い出し「不思議だよね。好きな人って、いて見るんじゃなくて…○○○」と言う。小道具の飴もいい。

 幼くして母を亡くした音は関西地方の生まれ。北海道に住む親戚の林田雅彦(柄本明)知恵(大谷直子)夫妻に引き取られた。有村自身も兵庫県伊丹市出身。ほんわかとした関西弁が何ともかわいい。高良は主演映画「横道世之介」(2013年)を見るかのような「いい人」を好演。2人の恋の行方を見守りたい。

 演出は並木道子氏、石井祐介氏、高野舞氏。第1話を担当した並木氏はフジテレビ「最高の離婚」「問題のあるレストラン」で坂元氏とタッグを組んでいる。

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2016年1月18日のニュース