フジに“物申す”森三中・黒沢が異例の冠番組!とんねるず石橋とタッグ

[ 2015年12月30日 10:00 ]

「石橋かずこのブラブラTVコメンテーターは君だ!」でタッグを組む石橋貴明(右)と黒沢かずこ

 お笑いトリオ「森三中」の黒沢かずこ(37)の“冠番組”が30日、フジテレビで放送される。「石橋かずこのブラブラTVコメンテーターは君だ!」(深夜0・45)で同局「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜後9・00)内の人気コーナー「石橋温泉」のスピンオフ企画。6月に「石橋温泉」でフジの番組制作に対して不満を爆発させた黒沢が、とんねるずの石橋貴明(54)とタッグを組み、トーク番組に挑戦。“物申した”ことがきっかけで新番組が誕生する異例の展開となる。

 石橋と黒沢が街に出て、路上やお店で通行人をいきなりコメンテーターに据え、テレビの気になる話題について激論を繰り広げる新感覚のトーク番組。石橋が女芸人たちの悩み相談に乗る「石橋温泉」のスピンオフ企画だ。6月に放送された「石橋温泉」で、黒沢は「いつからテレビはこんなになっちまったんだ!」とテレビ業界の現況を憂い、フジの番組制作への姿勢について激しいダメ出しをした。「もっとテレビのことを考えようよ!」と必死に訴える姿を視聴者が称賛。放送後にインターネットなどで大きな話題となった。

 同局の太田一平プロデューサーは“フジ批判騒動”となった6月の放送について「(総合演出の)マッコイ斉藤氏と文字スーパーなど、いつも以上に編集作業で気を遣いました。『フジテレビ頑張らなきゃ』って思いを伝えるため、そして、その上で黒沢さんのテレビへの熱い思いと、大人な語り口で語ってくれた石橋さんの思いが正しく伝わるよう、話した内容が歪んだニュアンスで伝わったりしたらいけないという思いがあったので、とても細かく気持ちを込めて放送しました。おかげさまで、大変ありがたいことに放送後の反響は予想以上に大きかったです」と振り返る。

 新番組は石橋と黒沢で“フジテレビらしくないことをやろう”と意気投合した話が具現化したもの。内容について、太田プロデューサーは「深夜という利点も活かした少しエッジのきいた番組。街頭に目安箱を設置し、街ゆく皆さんが現在のテレビに対して疑問に思っていることや石橋さんと黒沢さんにしゃべってもらいたいことなどを聞かせてもらった。そこで頂いたお題や黒沢さんの疑問に思っていることを、街中で『これって、どうなんですか?』って感じに一般の人にぶつけて討論していく、少し毛色の変わった企画です」と説明した。

 今回、ロケ先となった青山・原宿・恵比寿では一般企業の会社員、ファーストフードの店員、飲み会に参加していた女性らがテレビへの思いを熱弁。太田プロデューサーは「最初は僕らも探り探りの状態でしたが、一般の方も結構テレビを見込んでいる方が多くて、僕らも考えつかないようないろんな意見を持っていました。まだまだテレビをしっかりと見てくれている人がたくさんいるんだなって、制作者として身の引き締まるロケになりました」と新番組への手応えを語る。

 テレビ業界の現状を憂いた石橋と黒沢。そして黒沢の“熱”を受け止めたフジテレビ。両者の思いをぶつけ合って生まれた特番に注目だ。

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