「下町ロケット」極限撮影終了!阿部寛、感無量「生命力もらった」

[ 2015年12月19日 09:30 ]

主演を務める「下町ロケット」の撮影が終了し、花束を受け取り、笑顔の阿部寛(C)TBS

 俳優の阿部寛(51)が主演を務めるTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)が19日午前4時半すぎ、神奈川県茅ケ崎市内でクランクアップした。最終回(20日放送)の前日まで限界ギリギリ、極限の撮影が続いた。連日、睡眠時間を削ったスタッフの姿に、阿部は「生命力をもらった」と感無量の表情を浮かべた。

 真夜中のビルに、阿部と小泉孝太郎(37)の怒号が響いた。最終撮影は18日午後10時すぎにスタート。当初の予定を3時間オーバーし、日付が変わって19日午前4時半すぎに終了。TBS「半沢直樹」などを手掛けた伊與田英徳プロデューサーは自身の作品のうち「最もタイトなスケジュール」と明かし、同じく「半沢直樹」などで知られる演出・福澤克雄監督(51)は「とにかくオンエアに間に合うように頑張ります」と編集所に向かった。

 最終撮影シーンは最終回のヤマ場。阿部演じる佃製作所社長・佃航平と小泉演じるサヤマ製作所社長・椎名直之が激しい“ラストバトル”を繰り広げる。台本にして25ページは2人のセリフの応酬。同じシーンを繰り返し、異なる方向から撮る福澤監督独特の手法は最後まで貫かれ、重ねたテイクは10以上に及んだ。

 撮影を終え、阿部は約40人のスタッフを前に「皆さんが命を削って、この作品を作っていて。それが役者にとっては赤じゅうたんを歩かせていただいているような気持ちです。皆さんが毎日、寝られない姿を見ているだけで、逆にこちらが生命力をもらって、役者に乗り移って、みんな集中して仕事ができる現場でした」と感謝。

 6日放送の第8話で今年の民放連続ドラマ1位となる平均視聴率20・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出し「皆さんの頑張りのおかげだと思っています」と労い「50代最初の連続ドラマは最高の、素晴らしい結果が出せたと思います」と充実感を口にした。

 小泉は後半パート「ガウディ計画編」から登場。自身初のヒールぶりは評判を呼び、新境地を開いた。開口一番「凄まじい現場でした。僕はガウディ計画編から参加させていただきましたが、たった1カ月とは思えないぐらい長い時間でした」と心境。それでも「阿部さんやスタッフの皆さんが寝る間を惜しんで闘っている姿を見て、初の悪役・椎名という役にエネルギーをもらいました。大変な現場でしたが、愚痴をこぼすことなどは一切なかったです。すごい清々しい気持ちでいます」と最後までさわやかに語った。

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