NHK放送総局長「クロ現」問題で再発防止策…改編は「検討中」

[ 2015年12月16日 17:33 ]

NHK

 NHKの板野裕爾放送総局長が16日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、報道番組「クローズアップ現代」(月~木曜後7・30)の“やらせ問題”について再発防止に取り組んでいることを明かした。

 「クロ現」をめぐっては昨年5月放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」でやらせがあったと指摘され、騒動に発展。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が11月に「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。

 板野総局長は「倫理上重大な問題があったことは真摯(し)に受け止めています」と語り、「再発防止策を着実に実行して、視聴者から信頼される番組作りにあたっていきたい」と力を込めた。再発防止策として「匿名での取材・制作のチェックの徹底」「複眼的試写によるチェック」「取材・制作の確認シートによるチェック」「ジャーナリストの再教育」などを実施していく。

 しかし、来春の番組改編については「まだ検討している最中」とした。

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2015年12月16日のニュース