熊倉一雄さん「ゲゲゲ」初代版再販も…お別れ会に500人

[ 2015年12月2日 07:50 ]

熊倉一雄さんのお別れ会で祭壇に飾られた遺影

水木しげるさん死去

 5度アニメ化された「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌のうち、10月に死去した熊倉一雄さんが歌った初代バージョンが再リリースされる可能性が浮上した。第1期アニメが放送中の1968年9月にレコード発売され、71~72年の第2期まで主題歌として用いられた。シングルとして発売されれば約40年ぶりとなる。

 「ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~」と粘り気のある声で歌った熊倉のバージョンは、歴代の中でも名作と言われている。発売・版権元のキングレコードは「72年の放送終了後、数年で絶版になった」と説明。2010年12月に同社が発売した「ゲゲゲの愛蔵盤 水木しげるの映像世界 TV主題歌ベスト」にも収録されたが、現在は出荷が停止されている。

 キングは「現時点での再販予定はない」としたが、水木さんの死で、再び同曲にファンの関心が集まっている。同社に音源は保存されており、テープの劣化具合などをクリアすれば商品化への障害はない。

 この日、都内では熊倉さんのお別れ会が行われ、妻の正子さんは「(再リリースされれば)喜ばしい。こういう形で歌声が残っていくなら個人的にはうれしい」と話した。会には500人が参列。楽団が「ゲゲゲの鬼太郎」を奏でた。

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