名取裕子 阿藤さん通夜で涙 同郷で親友「顔は怖いけど優しくて…」

[ 2015年11月20日 19:15 ]

通夜参列後、取材に応じた名取裕子

 14日ごろ大動脈瘤(りゅう)破裂胸腔(きょうくう)内出血のため亡くなった俳優・阿藤快(あとう・かい=本名公一=こういち)さん(享年69)の通夜が20日、神奈川県小田原市の湘和会堂小田原で始まり、芸能界からはTBSドラマ「下町ロケット」(日曜後9・00)で共演した俳優・阿部寛(51)タレント彦摩呂(49)、お笑いコンビ「ホンジャマカ」の石塚英彦(53)らが参列した。

 同郷で親交の深かった女優・名取裕子(58)も涙でお別れ。以前、名取の体調が悪い時、阿藤さんが「俺がそばにいてやるよ」と無い役を作って出演してくれたエピソードを披露し「顔は怖いけど、優しくて、人に喜んでもらえることが、楽しんでもらうことが大好き。皆さんが思っているような方だったと思う」としのんだ。

 最近は電話で話すだけで、3月に俳優・蟹江敬三さん(享年69)が亡くなった際に会ったのが最後だという。「自分も同じ年で数少ない友だちだった。(一番の思い出は)いつものあの感じです…。すみません」と言うのが精いっぱいの様子で最後は涙を拭い、足早に会場を後にした。

 生まれ育った小田原が別れの場となった。海のそばで育ち芸名を「海」と付け、その後「快」に改名した阿藤さん。関係者によると、故郷の小田原市への思い入れは深く、「古里って、誰にとっても大事なものだから」とよく話していたという。また、阿藤さんは10年以上にわたって「小田原城下町大使」を務め、10年からは「小田原ふるさと大使」に。同市で毎年5月に行われる「小田原北條五代祭り」に同氏を興した早雲役として祭りに参加していた。

 阿藤さんは15日、東京都内の自宅で布団の中で亡くなっているのを親族らが見つけた。14日が69歳の誕生日だった。飾らない人柄と「なんだかなぁ」の口癖で幅広く愛され、16日に訃報を知った多くの芸能人は早すぎる死を悼んでいた。

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