気さくな阿藤快さん 弁護士目指していた「下町…」では気合十分の演技

[ 2015年11月17日 10:42 ]

俳優の阿藤快さん

 個性派俳優で旅番組のリポーターとしても親しまれた阿藤快(あとう・かい、本名公一=こういち)さんが死去したことが16日、分かった。

 弁護士を目指していたこともあったという阿藤さんは東京都立大卒業後、俳優座で美術を担当し、1970年に舞台デビュー。80年、黒澤明監督の映画「影武者」で注目され、88年からフジテレビ「教師びんびん物語」シリーズで主人公(田原俊彦)の同僚教師を演じ人気を集めた。

 親しいドラマのプロデューサーが情報番組に異動したことで、90年代から旅番組にリポーターとして出演。日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」などで活躍し、自身のツイッターでは職業を「旅人 合間に役者」と紹介。旅先で声を掛けた人もつい取材に応じてしまう気さくな人柄だった。

 阿藤さんはTBSドラマ「下町ロケット」(日曜後9・00)10月18日放送の第1話に出演。弁護士を演じた。撮影への熱の入り方はいつも以上で、関係者は「気合十分に臨んでいた」と語る。実は、阿藤さんは弁護士を目指し、東京都立大の法学部に入学していたが、司法試験を受けるのに必要な単位を落とし、諦めた過去があった。

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2015年11月17日のニュース