“ポストミトちゃん”の有力候補の桑子アナ タモリの“相棒”で人気急上昇

[ 2015年11月17日 09:07 ]

タモリと息ぴったりの桑子真帆アナ

 NHK「ブラタモリ」でタモリの“相棒”を務め、人気急上昇中の桑子真帆アナウンサー。3年ぶりにレギュラー番組として復活した4月から出演し、明るい天然キャラで安定した高視聴率に一役買っている。ロケに同行した際に目撃した素の桑子アナも、裏表がなく好感が持てる人柄だった。

 長崎県で3月に行われた初回と2回目のロケを取材。その季節の長崎では珍しい吹雪の中、デビュー戦となった桑子アナから気負いは全く感じられない。歴史から地形、文化まで博識のタモリに対し、「長崎にはペリーが来たんですよね」と天然ボケをさく裂させ、「世界史を勉強していたので日本史が詳しくなくて…」と必死に弁明。側溝の三角溝を「三角なんちゃら」と紹介するおおらかさで、2月に行われた制作発表会見で桑子アナを「まじめすぎる。固すぎる」と評したタモリも「訂正します」と前言撤回。「アナウンサーであることを初回から忘れてる。なかなかいない。いいかげんでいいですね」と度胸の良さに太鼓判を押した。

 番組の歴代パートナーを務めた首藤奈知子アナ、久保田祐佳アナの落ち着いた雰囲気とは好対照のお転婆キャラ。収録後、桑子アナは「私、本当に適当なんです。アナウンサーだからまとめたり気の利いたことを言わないといけないのに、“えー!”とか“すごい!”とかして言ってないですよね。適当さ、無知さが露呈されてすごく情けない気持ちです」と反省する一方、「先輩方から“お相手がタモリさんなので楽しんじゃっていい”と言われたので、純粋に楽しみました」と心底楽しそうに語った。その自然な笑顔や驚きが、視聴者のハートをつかんでいるのは間違いない。

 東京外大卒で2010年に入局。長野、広島での勤務を経て、人気の「ブラタモリ」や看板番組「NHKニュース7」のサブキャスターに抜てきされ局の期待が感じられる。タレントの関根麻里にも似たキュートなルックスで、歌手の福山雅治が結婚した時には「ニュース7」で「ショックです」とがっくり肩を落とすお茶目ぶり。NHKのアナウンサーらしからぬ異例の対応が話題になった。

 毎年12月にオリコンスタイルが発表する「好きな女性アナウンサーランキング」で、今年初めてランクインするのは間違いないとみられている。昨年は首位の日本テレビ・水卜麻美アナ、2位のフジテレビ・加藤綾子アナに続き、NHKの先輩、有働由美子アナが前年の5位から3位にランクアップし初のトップ3入りを果たした。元気や度胸のよさは、水卜アナに匹敵する大物感が漂う桑子アナ。“ポストミトちゃん”の有力候補となりそうだ。(記者コラム)

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