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池井戸潤氏「下町ロケット」自信なかった 別バージョンもあった

ラジオで「下町ロケット」執筆秘話を語った池井戸潤氏(左は恵俊彰)

 TBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)の原作者・池井戸潤氏(52)が14日放送のTOKYO FM「東京海上日動 Challenge Stories~人生は、挑戦であふれている~」(土曜後3・30)にゲスト出演した。池井戸氏の放送メディア出演は異例。ドラマで弁護士役を好演中のパーソナリティー・恵俊彰(50)の熱烈オファーに応え、執筆秘話を語った。

 「下町ロケット」は池井戸氏が2011年に直木賞を受賞した作品。宇宙科学開発機構の元研究員で、実家の町工場・佃製作所を継いだ佃航平(阿部寛)がロケットのエンジン開発に情熱を注ぐ姿を描く感動エンターテインメント巨編。

 佃製作所はライバル企業・ナカシマ工業から特許侵害で訴えられ、弁護を担当したのが神谷修一(恵)。第2話、裁判官の特徴を見抜いた神谷はマニュアル答弁をやめ、航平の熱弁を引き出し、見事、勝訴に等しい和解を導いた。

 恵が「弁護士の裏側とか、いろいろご存知じゃないですか」と綿密な取材を基にした執筆を予想して水を向けると、池井戸氏は「結講、適当に書いているので」と意外な答え。恵が「適当なことはないでしょう。いろいろ調べたりしてるんでしょう、先生」と聞くと、池井戸氏は「そんなに調べてないですよ。事前に取材したのって、2つしかなくて。1つは大田区の町工場。もう1つは神谷弁護士ですよ。知財(知的財産)関係の話を1時間ぐらい聞いて。それだけですね。教えてもらったことをそのまま書いているだけなので、あまり詳しいわけじゃないんですよ」と苦笑いしながら明かした。

 池井戸氏の小説の書き方は「適当に書くんですよ。あまり細かいこと考えないで。スタートのところから、だいたいこんな感じと、ゴルフのロングパットをするようなイメージ。その後は積み上げ方式で書いていくんですよ」。書き上げた後に「この話は前に持ってきた方がいい」などと調整するという。

 「ストーリーは同じなんですけど、構成が違う『下町ロケット』がもう1つあって。神谷弁護士が最後に活躍する『下町ロケット』がもう1個あったんですよ」と秘話を披露。「神谷弁護士は途中で活躍するじゃないですか。そうじゃなくて、最後にすべて解決する『下町ロケット』も実はあったんですよ。だけど、今の書店で売られている『下町ロケット』と読み比べてみると、今の方がいいだろう、と。今の『下町ロケット』は一般的なエンタメの構造からすると、変わった構造になっていて、2段式になっているんですよ。第1エンジンが神谷弁護士のところで、第2エンジンが点火されるという、2つヤマがある構造になっている。そういう意味では変わった小説だと思います」と語った。

 「手応え?いえ、全然。いろいろあって、僕的には全然自信がなくて。これはヤバいと思っていましたね」と、またも意外なコメントが飛び出した。「半沢直樹」など映像化されるとヒット確実だが「自分で素直におもしろいと思えるものって、ほとんどなくて。だいたい『これ、あそこ、こうすればよかったんじゃないか』『こういうふうに書いたら、どうだったかな』とか、いろいろ思っているわけですよ。ただ、値段を付けて読んでいただけるぐらいの品質というか、中身にはなっているんじゃないかな、というところで出しますけど。仕事なので」と語った。

[ 2015年11月15日 13:00 ]

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