笹野高史、映画初主演&長男と“共演”「一生に一度あるかどうか…」

[ 2015年11月10日 06:30 ]

「陽光桜」で初めて映画に主演した笹野高史

 名バイプレーヤーとして活躍する俳優の笹野高史(67)が「陽光桜」という作品で映画初主演を飾る。若き日を長男ささの翔太(24)が演じているのも話題だ。

 01年に92歳で死去した実在の人物、高岡正明氏の半生を描いた感動作。戦時中に愛媛県で青年学校の教員をしていた高岡氏が、生徒を戦地へ送り出してしまった自責の念から、教え子たちが戦死した異国の気候でも咲く新種の桜を生涯をささげて作り上げた物語だ。

 「一生に一度あるかどうか。ありがたいことです」と初主演に照れる笹野は、翔太との“共演”にも感慨深げ。「初めての経験でしたが、監督が“選んで良かった”と言ってくれたのがうれしかった」と目尻を下げた。

 1人の人物をつなぐ形だから絡みはない。「それが何よりでした。絡みがあれば、どんなにドキドキしたことか。息子には“監督の言うことをよく聞いて指示に従いなさい”とだけ言いました」

 戦後70年の節目に製作されたヒューマンドラマ。笹野は「こんな偉い人がなぜ日本で脚光を浴びないのか不思議です。平和を願い続けた人がいたわけですから、その志に目を向けない訳にはいきません。それが後に続く僕たちの責任と義務です」と強調。21日公開。

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