今田耕司「下町ロケット」で心臓外科医「他力本願」また異色配役

[ 2015年11月8日 14:00 ]

「下町ロケット」で凛々しく天才心臓外科医を演じる今田耕司(C)TBS

 TBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)は第6話(22日放送)から後半パート「ガウディ計画編」に突入。直木賞作家・池井戸潤氏が10月3日から朝日新聞で連載し、今月5日に単行本が発売された「下町ロケット2 ガウディ計画」を基に、ストーリーが展開される。物語はロケットエンジンから医療機器の開発に移る。後半パートに出演するお笑い芸人の今田耕司(49)が“ゴッドハンド”の異名を持つ天才心臓外科医を演じることが8日、分かった。今田はこの日、福井県内でクランクイン。「半沢直樹」などで知られる福澤克雄監督に「頼り切っています。何とか『こんな一面もある』というところを出していただければ、と思っています。他力本願です」と笑いを誘いながら、新境地開拓に意気込んだ。

 平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は第1話16・1%、第2話17・8%、第3話18・6%と右肩上がり。第3話は10月期の民放ドラマ最高を記録した。町工場の意地と技術者の情熱を痛快さを交えて描き、お茶の間に感動を呼んでいる。

 ドラマが盛り上がる中で「下町ロケット2 ガウディ計画」が初版30万部で発売。好評のため、たちまち10万部の重版が決定。発行部数は早くも40万部に達した。

 そして、注目された今田の役柄が決定。後半パートのキーマンを演じる。吉川晃司(50)立川談春(49)恵俊彰(50)らに続く異色の配役。今田の連続ドラマ出演は2008年7月クールのフジテレビ「シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~」以来7年ぶりとなる。

 後半パートは、東京・大田区の町工場・佃製作所の社長・佃航平(阿部寛)の元に、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれる。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことが可能になる。

 今田が演じるのは北陸医科大学の教授・一村隼人。“ゴッドハンド”の異名を持つ天才心臓外科医で、人工弁の開発に取り組み、佃製作所が新たに挑む「ガウディ計画」の中心となる人物。神の手を持つと呼ばれる男が何ゆえ地方の病院で鳴りを潜めているのか、その過去も注目される。

 この日が撮影初日。今田はスーツに身を包み、凛々しく天才心臓外科医に変身。最初のシーンはセリフがなく「まだ(セリフを)ひと言も話していないですが、ものすごく緊張しました。セリフがないのに水ばかり飲んでしまって。役者さんがよく『次の台本を読むのが楽しみで仕方ない』と言われますが、その気持ちが良く分かります。本当に次の台本が来るのが楽しみです」とクランクインの感想。話題作への出演に「初めてこの話を聞いた時は震えました」と振り返った。

 伊與田英徳プロデューサーは「2年前に今田さんの舞台を見に行きました。もともと親しみやすさと真剣さを持ってらっしゃると思っていましたが、その演技に感動し、いつかお仕事をしたいとずっと思っていました。今回、熱いけど冷静な『ゴッドハンド・一村教授』というキーになる役どころを今田さんに演じていただけたら、どんなに素敵かと思い、オファーしました。早く今田さんの一村教授を見てみたいです。楽しみにしています」と起用理由を説明。大きな期待を寄せている。

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