瀬戸内寂聴さん 闘病生活語る 激痛で徹子に「神も仏もない」

[ 2015年11月4日 13:18 ]

「徹子の部屋」に出演した瀬戸内寂聴さん

 腰部の圧迫骨折と、胆のうがんのため昨年療養していた作家の瀬戸内寂聴さん(93)が4日、テレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜正午)に出演。入院中に電話をくれた黒柳徹子(82)に対し、あまりの痛みに「神も仏もない」と語っていたことを明かした。

 寂聴さんは昨年、腰部の圧迫骨折で入院。半年以上寝たきりの状態が続き、黒柳はお見舞いの電話をかけたという。黒柳は、その際に「背中が痛いわ何だわで、もう神も仏もない」と寂聴さんが言っていたことを明かし、「そんなことおっしゃっていいんですか?」、「いいのよ、もう」というやりとりをしたことを語った。

 腰の治療は進んだが、退院前の検査で胆のうがんが発覚。手術は全身麻酔で行われるため「92歳でがんの手術をする人はいない」と医者から言われたが、寂聴さんは「すぐ取ってください」と即座に決断したという。手術前は全身麻酔がかなり怖かったそうだが、いざ麻酔を投与された瞬間に「スーッといい気持ちになって、甘い気持ちになった」と告白した。

 通常の2倍量の痛み止めも効かなかったという腰の痛みだが、「がんが見つかって騒いでいる間に、腰の痛みを忘れていた」という。現在はどこにも痛みはなく、がんも完治したようで、酒もたしなむ。「こうしてお目にかかれるなんて、夢のようです。とてもうれしい」と番組出演を心から喜んでいた。

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2015年11月4日のニュース