相武紗季 元タカラジェンヌの母、姉とは真逆「目標は市原悦子さん」

[ 2015年11月3日 10:40 ]

ドラマ「仮カレ」で個性的なヒロインを演じ「こんな気持ちのいい主人公はいない」と笑顔を見せる相武紗季
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 「底抜けに楽しい」。それが30代を迎えた今の実感だという。女優・相武紗季(30)。デビューから12年たち、演じることの楽しさが分かってきた。周囲には結婚する女性も多いが、現在の生活が充実しているから焦る気持ちはない。その朗らかさが、周りの人たち、テレビを見る人たちを愉快な気分にさせてくれる。

 「本当、がさつなんでしょうね。自分の繊細さを掘り起こすのに時間がかかるんです」

 そう話して心底楽しそうに笑う。恋愛ドラマを演じるのが苦手という話になった時だ。誰かを恋することに憧れるはずの少女の頃から、恋愛ドラマが好きではなかったという。

 「ひねくれていたのかもしれないけど、見ていていまいち共感できませんでした。男性に冷たい言葉を告げられただけで家に帰って泣く女性の気持ちが分からなかった。もっと他にやることがあるじゃん!?みたいな感じでした」と語る。

 子供の頃から好きだったのはサスペンスと時代劇。今でも頭に浮かぶのは市原悦子(79)主演の「家政婦は見た!」と故藤田まことさん主演の「必殺仕事人」だ。

 「子供の私から見ても味のある人たちのお芝居はファンタジーだと感じたんです。想像をかき立てられる何かがあって、ワクワクしながら見てました」と振り返る。

 母親は元宝塚歌劇団の朱穂芽美(あけほ・めみ=1976年入団、82年退団)、姉も元宝塚の音花ゆり(2001年入団、15年退団)。極めて特殊な家庭環境だ。しかし、そんな中で育ちながら、宝塚への関心は全く芽生えなかった。

 「母は歌が好きで家でもよく歌ってくれましたが、私は宝塚に入ろうと思ったことが一度もなかったです。姉は子供の頃から宝塚が好きで“見に行きたい”“歌いたい”と言ってました。宝塚に入るとめきめき実力を発揮して私は“本当にこの人は凄い!”と思ったんです。宝塚は姉みたいな人がやるべきものだと思っています」と胸の内を明かす。

 自身の芸能界入りのきっかけは、高校野球に関する仕事だった。17歳の時、朝日放送の「夏の高校野球PR女子高生」のオーディションに応募し、選出された。

 「私が初めてはまったアイドルが、同世代の高校球児だったんです。みんなキラキラして格好良かった。毎日ただで高校野球を見られると聞いて応募したんですけど、周りの皆さんが私みたいな素人の高校生に優しくしてくれて楽しかった。その時、今の事務所にスカウトしていただきました」と説明する。

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