【サイレーン】菜々緒が不気味な悪女を好演 セクシーシーンも体当たり

[ 2015年10月20日 11:05 ]

「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」に出演する(左から)菜々緒、松坂桃李、木村文乃(C)カンテレ

 俳優の松坂桃李(26)が4年ぶりに連続ドラマの主演を務めるフジテレビ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(火曜後10・00)は20日、午後9時からの2時間スペシャルでスタートする。

 原作は山崎紗也夏氏の漫画「サイレーン」。初動捜査に携わる警視庁機動捜査隊(通称キソウ)の隊員・里見偲(松坂)と彼の相棒で恋人の猪熊夕貴(木村文乃)が、殺人事件現場で出会った謎の女・橘カラ(菜々緒)に運命を狂わされるクライムラブサスペンス。

 里見は夕貴と結婚を前提に交際中だが、同じ部署で恋人同士だと分かると即異動。2人の関係は周囲に秘密にしている。ある日、パトロール中の2人の元に、キャバクラで女性の変死体が発見されたと無線が入る。2人は早速、現場へ急行。里見はキャバクラに出勤してきた従業員の中に、前日の晩にカラオケ店で見掛けたカラを見つける。しかし、カラは前夜は家にいたとウソをつく。里見は夕貴に対するカラの異様な視線に気付き、一抹の不安を覚える…。

 初回は、コミック単行本第2巻終盤までのエピソードが抜粋して描かれる。夕貴とカラが「市民プールで泳ぐ」場面が「ジムでスカッシュ」になるなど、細かい変更点はあるが、ほぼ原作通り。

 木村は日本テレビ「明日、ママがいない」(昨年1月クール)の冷淡なキャラクターの印象が強かった分、今回の明るくサバサバした役柄が新鮮。フジテレビ「ファースト・クラス」(昨年4月クール)など悪女役が板についた菜々緒は下着姿などに体当たり。まばたきをせず冷徹な表情を保つなど、セクシー悪女を具現化している。

 カラが夕貴をターゲットにした動機はまだ明かされず、冷酷な殺し屋を描いた米映画「ノーカントリー」(監督コーエン兄弟)のような不気味さ。

 一方、夕貴の実家のシーンなどはコミカルタッチに転調。サスペンスの中の清涼剤と見るか、緊張感をキープした方がよかったか。さじ加減が難しい。

 脚本は映画「アンフェア the end」脚本・監督などの佐藤嗣麻子氏。演出はテレビ朝日「緊急取調室」「民王」などの本橋圭太氏。

 タイトルの「サイレーン」はギリシア神話に登場する海の怪物「セイレーン」と「サイレン」の造語。

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