ピース又吉 「火花」カバー絵原画と感激初対面「迫力ある」

[ 2015年10月18日 10:40 ]

「火花」のカバーを飾った装画「イマスカ」の原物と初対面したピースの又吉

 「火花」で芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)が17日、吉本興業が企画協力して京都市内で開催中の「京都国際映画祭」でトークショーを行った。

 「又吉直樹ד文学”の世界」と題した特設コーナーがあり、発行部数200万部を超えた「火花」のカバー絵、画家・西川美穂さんの描いた縦横1・6メートル「イマスカ」の原画が関西初披露されている。原画と初対面した又吉は「迫力がある」と感激した様子で「人物が赤い布をかぶって、(布の)中か外かわからないけど、“イマスカ?”と言っているようで、おもしろい」とカバー絵に決めた理由を明かした。

 今回は2009年頃に自身で考案した奇想天外の4文字熟語(「新・四文字熟語」で書籍化)が多数展示され、現在の心境を問われると、その中から「突然百點(ひゃくてん)」を挙げた。「ずっと誰からも注目されずに、点数の悪かった人間が急に100点を取ると、その重みでしんどなる」の意味があるという。「ボクの顔を見てもらったら分かる通り、幸せですし、すごく楽しいのは楽しい」と真顔で周囲を笑わせ、「でも、いろいろ褒めてもらえてうれしいと同時に、この百、大丈夫かっていうのは自分である」と真意を説明した。

 16日には母校・北陽高(現関大北陽)サッカー部に芥川賞の賞金100万円を充てた新ユニホームを寄贈。「(お披露目されて)うれしいですね。勝手に名前を出したり、いろいろ(母校に)迷惑をかけたので、ご迷惑をおかけしましたという思いを込めて」と語った。

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