有村架純初主演ドラマ「海に降る」 映像美はドラマ初採用の技術で表現

[ 2015年10月17日 15:11 ]

WOWOW「連続ドラマW 海に降る」完成披露4K試写会前の舞台あいさつに登壇した(左から)山本剛義監督、板谷由夏、有村架純、井上芳雄、時任三郎

 女優の有村架純(22)がテレビ連続ドラマ初主演を務める、WOWOW「海に降る」(毎週土曜午後10時)。有村の初主演とともに話題なのが、日本のドラマとして初めてHDR(ハイダイナミックレンジ)映像技術を採用したことだ。

 HDRとは、映像の非常に明るい部分から暗い部分までを同時に表現できる技術のことで、このドラマは深海を調査するJAMSTEC(海洋研究開発機構)が舞台となっており、神秘的な深海の世界と、それを力強く照らす有人潜水調査船「しんかい6500」(6K)を圧倒的な映像美で映し出すことに成功している。

 映像美とともに、登場人物の葛藤や、組織改革に翻弄される海洋研究者たちの現実など、視聴者を引き付けるストーリー展開も好評で、10日に放映された初回の後、データニュース社が行っているWOWOW加入者を対象とした「WOWOWウォッチャー」(対象1000人)の初回満足度は3・82(5段階評価)と高満足度の基準3・7を超えた。

 「深海艇という珍しい題材」(62歳・男性)に興味を抱き、「これからどういう方向に話がするのか楽しみ」(48歳・女性)という声が数多く寄せられた。恋愛もの、刑事もの、医療ものが多い昨今のドラマで、日常の生活からは縁遠い世界を描くことで「こんなドラマどんどん見たい」(66歳・男性)という気持ちになるのもうなずける。

 日本列島は四方を海に囲まれ、世界有数の生物多様性を持つ。こと深海においては研究の歴史がまだ浅く、多くの謎に包まれているという。まだベールに包まれている世界を、新技術HDRの映像美とそこで生きる人間ドラマでどこまで視聴者を引き付けられるか。個性的なドラマを立て続けに世に放つWOWOWの力量の見せ所だ。

続きを表示

2015年10月17日のニュース