若手の登竜門「ヤングスネーク杯」9日開催 過去優勝者に三浦マイルドら

[ 2015年10月9日 14:26 ]

「ヤングスネーク杯」に参加するアイロンヘッド

 若手芸人に“救いの手”を差し伸べる、ナニワの恒例お笑い賞レース「MBSラジオ演芸 ヤングスネーク杯」が9日、開催される。

 「耳で楽しむネタ番組」としてヘビ年だった2012年に始まり、今年で4回目。地を這いながら静かに獲物を狙うヘビ(スネーク)の姿を、これから世に出る若手芸人のイメージに投影し、命名された。

 優勝者と準優勝者は第1回がアキナと三浦マイルド、第2回が守谷日和とヒガシ逢ウサカ、第3回が吉田たちとデルマパンゲ。アキナは今年春からMBSラジオなどでレギュラー番組を獲得し、三浦マイルドはこのヤングスネーク杯で披露した「広島弁講座」で13年、R―1を制覇。吉田たちは14年のプロ野球シーズンオフの番組に起用された。ヒガシ逢ウサカ、デルマパンゲも今年6月からMBSラジオ「上泉雄一のええなぁ!」のレギュラーコーナーを獲得するなど、その後の“出世”に繋げている。

 今年出場するのは、よしもと漫才劇場に出演中の若手芸人45組から投稿動画バトルなどで選ばれた9組に、特別選出の“最強の刺客”1組を加えた若手10組。ルールは予選で1組3分のネタを披露し、審査員の厳選なるジャッジで上位2組を選出。決勝は2組が4分の大ネタでタイマン勝負する。

 刺客を除く9組はアイロンヘッド、イブンカ、インディアンス、コマンダンテ、ジュリエッタ、セルライトスパ、中山女子短期大学、ブラボー、マルセイユ。ここに加わる1組は当日、会場で明らかにされる。ただ、刺客とわざわざ番組側が銘打っているだけにかなりの実力者とみられ、この世界で這い上がるきっかけをつかみたい他の9組にとっては、立ちはだかる大きな壁になりそう。

 番組コンセプトの「夢見話の1000万より、目先の5万を取りに行け!」の通り、優勝者には賞金5万円が贈呈される。お笑い界においてテレビ・ラジオでレギュラーを持つ売れっ子芸人になれるのは、ほんのひと握り。ギリギリの生活を続け、夢半ばで諦める者、諦めきれずにアルバイトをしながら必死にしがみつく者がほとんどだけに、まさに日々の生活費をかけた壮絶な一面も見逃せない。

 若手賞レースの常連で予選でも抜群の存在感を示した、インディアンスは「去年までの顔や動きを使ったネタは封印し、完璧なラジオネタを仕上げて来ました。トップバッターからの優勝を狙います!」と自信たっぷり。今大会唯一のピン芸人、中山女子短期大学は「コンビではないので声量が1人分少ないですが、(MBSラジオの)周波数の1179から1183までハミ出すくらいのボリュームで頑張ります!」と気合。優勝候補の呼び声高い実力派、アイロンヘッドは「昨年のNHK新人お笑い大賞に続きMBSでも優勝を目指します。そしてそのあともアルファベット3文字の賞を狙い続けます。」と腕ぶしている

 司会は笑い飯と豊崎由里絵アナウンサー。当日の模様はMBSラジオで後日オンエア予定。

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