佐渡さん、ウィーンで熱演 音楽監督就任後の初指揮

[ 2015年10月2日 09:21 ]

 オーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団の音楽監督に9月に就任した指揮者の佐渡裕さん(54)が1日、ウィーンでコンサートに臨んだ。就任後初めて。ブラームスの交響曲第4番などを熱演し、満席の会場から大きな拍手が湧いた。

 世界的に有名な「楽友協会」の大ホールで開催。ベートーベンのピアノ協奏曲第1番などウィーンで活躍した作曲家の代表作を奏でた。佐渡さんは公演後「大事な一歩を踏めた。じっくりといい音楽をつくっていきたい」と語った。

 会場は立ち見も出るほど。ゲルトルード・ファイグルさん(70)は「指揮台の上の佐渡さんは情熱的だった。とても良いコンサートだった」と話した。

 トーンキュンストラー管弦楽団は100年以上の伝統があり、楽友協会と、ウィーンに隣接するニーダーエスタライヒ州の劇場など計3カ所を拠点に活動している。

 佐渡さんは、兵庫県立芸術文化センター専属の管弦楽団の芸術監督も兼任している。(共同)

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2015年10月2日のニュース