中村橋之助「芝翫」襲名へ 息子3人も同時襲名、来年10月から披露興行

[ 2015年9月25日 10:47 ]

八代目「中村芝翫」を襲名する中村橋之助

 歌舞伎俳優の中村橋之助(50)が成駒屋の大名跡「中村芝翫」(しかん)の八代目を襲名することが分かった。25日、松竹が発表した。橋之助の長男、中村国生(くにお=19)が四代目「中村橋之助」、次男の中村宗生(むねお=17)が三代目「中村福之助」、三男の中村宜生(よしお=14)が四代目「中村歌之助」をそれぞれ襲名。父子4人で、来年10月の東京・歌舞伎座公演を皮切りに各地で襲名披露興行を行う。28日に東京都内で記者会見を開く予定。

 橋之助の父で、人間国宝、文化功労者の七代目芝翫さんが2011年10月に83歳で死去。昭和・平成の歌舞伎界で名女方として活躍した父の大切な名跡を、次男の橋之助が継ぐことになる。

 橋之助は立役として歌舞伎界で活躍するだけでなく、1997年のNHK大河ドラマ「毛利元就」で主役を演じるなどドラマ、映画などでも広く活動。タレントの三田寛子(49)と91年に結婚し、国生、宗生、宜生の3男をもうけた。兄の中村福助(54)は2014年に女形の大名跡「七代目中村歌右衛門」を襲名することが決まっていたが、13年11月に脳内出血で倒れ、襲名は延期となった。

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