ポケモン 新スマホゲームを発表、位置情報活用 活性化図る

[ 2015年9月10日 17:05 ]

「ポケットモンスター」の新事業戦略発表会に出席した株式会社ポケモンの石原恒和社長

 株式会社ポケモンが10日、都内で「ポケットモンスター」の新事業戦略の発表会を行い、「Pokemon GO」と「Pokemon GO Plus」を発表した。

 今回発表された「Pokemon GO」は、位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルをするといった体験をすることができるスマホゲームで、プレーヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、ほかのプレーヤーと出会うなど、リアルとバーチャルを行き来しながら楽しむことができる。AndroidとiOSにて2016年にサービス開始予定で、基本プレーは無料、アイテム課金有りのサービスを予定している。

 スマホゲーム業界に参入することにより、これまで出してきた3DSなどのソフトと競合してしまうのではないかとの質問に、株式会社ポケモンの石原恒和社長は「ゲーム人口を拡大することで、ゲーム専用機も活性化して、相乗効果が期待できると考えている」と自信をのぞかせ、ゲーム内課金という点で経済力のある大人有利ではないかとの問いには「多くの人が薄く広い課金によって、みんながフェアに遊べる課金方法を作っていきたい」と答えた。

 また、「Pokemon GO Plus」は、スマートフォンの画面を見続けなくても「Pokemon GO」を遊ぶことができるデバイスで、Bluetooth LowEnergyを用いてスマートフォンと連携し、近くにポケモンがいるなどのゲーム情報を、ランプと振動で知らせ、ボタンを押すことでポケモンを捕まえるなどの基本操作を行うこともできる。同Plusを持っていることで、ゲームを有利に展開できるのか聞かれた石原社長は「現時点では差を設けるつもりはありません」と答えつつも、「そうは言っても、持っている人はちょっと得をして、持っていない人も“ズルい”と思わないようなサービスや差は出て来ると思います」と付け加えた。

 なお、同プロジェクトの開発を手掛けるのは、Googleの社内スタートアップから始まったNIANTIC’Incで、さらにポケモンの世界観をしっかり表現するために、株式会社ゲームフリークの増田順一氏も参画。「Pokemon GO Plus」の開発・製造協力に任天堂株式会社が参画する。

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