柴咲コウ17年大河主演!「自分の生き方と似ている」井伊直虎役

[ 2015年8月26日 05:30 ]

大河ドラマの主演が決まり笑顔でポーズを取る柴咲コウ

 NHKは25日、2017年の大河ドラマを戦国時代の女性城主・井伊直虎(なおとら)の生涯を描く「おんな城主 直虎」に決め、女優の柴咲コウ(34)が主演すると発表した。

 直虎は遠江(静岡県西部)の武将・井伊直盛の一人娘として生まれ、男たちが戦乱で絶えたため男の名前で家督を継ぎ、知恵と負けん気で井伊家を守った。後に徳川家康の重臣となる直政を養母として育て、幕末の大老・直弼の先祖にあたる。

 柴咲は東京・渋谷の同局で会見。NHKのドラマ初出演で大河の主役に抜てきされ「いきなり大役で正直驚きました」と率直な心境を明かした。出演はすぐに決めたといい「自分の生き方と似ている部分や、まねしたい部分があったので光栄に思いました。(直虎には)精神の強さがあって、自分もそういう姿勢は持っています」と話した。

 クランクインは来年8月を予定。約1年の長丁場となるが「飽き性で一つのことに1年かけて取り組むことはなかなかないので、自分が試されてると思うし、楽しみでもあります」と笑顔。許嫁(いいなずけ)とのロマンスや右腕的な存在など直虎をめぐる“4人の男たち”も描かれ、「女性が共感できるいちずさが彼女にはあると思う」と力を込めた。

 制作統括の岡本幸江チーフプロデューサーは起用理由を「虎の強さと美しさを併せ持つ希有(けう)な女性。虎のような大型ネコ科動物っぽく名前にぴったり」と説明。直虎は一時出家していたため尼僧姿もあり、男装も「アイデアの一つとしては考えている」と明かした。脚本は、13年の連続テレビ小説「ごちそうさん」で岡本チーフプロデューサーと組んだ森下佳子さん(44)。制作統括を女性が単独で務め、主演、脚本も女性が務めるのは大河史上初めてで、まさに“おんな大河”となる。

 ◆井伊直虎 許嫁(井伊直親)が政争に巻き込まれ生死不明となり、10歳頃に出家。父・直盛が桶狭間の戦いで戦死するなど男が絶え、31歳くらいだった1565年(永禄8)に還俗(げんぞく)して直虎と名乗り城主となった。直親の嫡男・虎松(直政)の後見人として、井伊家を再興させる。1582年(天正10)に47歳くらいで死去。昨年、同局の「歴史秘話ヒストリア」でその生涯が紹介された。

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2015年8月26日のニュース