「直虎」柴咲コウ起用理由に岡本チーフP「ご自身も虎っぽい」

[ 2015年8月25日 16:59 ]

17年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」制作発表会見に出席した柴咲コウ
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2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」発表

 2017年のNHK大河ドラマ主演を柴咲コウ(34)が務めることが25日、同局から発表された。タイトルは「おんな城主 直虎」。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」などを手がけた森下佳子氏で、戦国時代の女城主である井伊直虎の生涯を描く。

 直虎は徳川家康の四天王と言われた井伊直政の養母にあたる女性で、戦国時代に井伊家のお家断絶の危機を支えた女城主。同局の歴史情報番組「歴史秘話ヒストリア」をきっかけに“井伊直虎”という女性に興味を持ったという制作統括の岡本幸江チーフ・プロデューサーは「こんな人生を送った女性がいたんだと、びっくりした。それからこの人の人生をドラマで追ってみたいと思っていた」。

 堺雅人(41)主演の来年「真田丸」も戦国末期を描いており、戦国モノが続く形になる。「女性ヒロインとか、時代から探したわけではなく、井伊直虎をやりたいと企画を進めてきた」と話した。NHKドラマ初出演となる柴咲については「虎の美しさ、虎のしなやかさを稀有(けう)な俳優さん」と称賛。「直虎は男性の名前で城主として生き抜くという珍しい人生を歩まれた女性で、城主として活躍されたのはだいたい30代前半。このキリッとした強さと、女性らしいかわいらしい、キレイな面があって、実年齢とキャリアを考えた中で、柴咲さんしかいらっしゃらないと。何よりご自身も虎っぽい。大型ネコ科っぽいという、そんなしなやかさもご本人の中にもあって、名前の感じからもピッタリかなと」とその起用理由を明かした。

 子供時代は子役が演じ、柴咲は20歳から47歳を演じる予定。脚本の森下氏とは「ごちそうさん」以来のタッグとなる岡本CPは「時代の荒波を把握しながらその中でダイナミックに生きていく人々を描いて、まだまだこの人は書ける人だと確信した。ぜひご一緒させていただきたいと」と全幅の信頼を寄せる。「直虎は何かを成し遂げた人ではないが、こういう世相の中で本当の強さとは何か、本当に守り抜くとは何なのかと考えていくと、今の日本ともかぶる部分もあるのではないか。今を生きる人にもヒントとしていただけるような、テーマを投げかけられるのではないか」と話した。

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