本木雅弘「おくりびと」以来7年ぶり映画主演 西川監督と初タッグ

[ 2015年8月18日 05:30 ]

「おくりびと」以来、7年ぶりに映画に主演する本木雅弘

 俳優の本木雅弘(49)がオスカー受賞作「おくりびと」以来7年ぶりに映画に主演する。第153回直木賞候補になった小説を西川美和監督(41)が自らのメガホンで映画化する「永い言い訳」で、3月から撮影に入っている。本木は「女性監督にお世話になるのは初めてですが、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と現場を堪能している。

 公開中の「日本のいちばん長い日」の昭和天皇役も評判の本木と、「ゆれる」「ディア・ドクター」など高い評価を得てきた西川監督との初タッグに注目が集まる。

 「映画化を念頭に書いた初めての小説」と西川監督が明かす作品は、妻を突然のバス事故で失った作家・衣笠幸夫を軸に、失うことがもたらす“はじまりの物語”を描く人間ドラマ。「主人公は複雑な自意識をもった40代。容姿端麗で、難解な内面を演じられる人ということで本木さんにオファー。“いつかは(一緒に)”という思いを寄せていました」と語る。

 本木は「西川さんは、小説と映画は別物、切り離して考えているとおっしゃっていますが、自分は、この小説の味わいに翻ろうされ、よろこびを得た一人として、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています」と意欲をにじませる。そんな本木を西川監督も「これまでやってこられなかった役。七転八倒で格闘している本木さんの姿はいとおしい」と笑顔で評した。

 妻役には深津絵里(42)、同じ事故で妻を亡くすトラック運転手に竹原ピストル(38)、その子供に公募で選ばれた藤田健心(11)と白鳥玉季(5)という配役。春、夏編は既に撮り終えており、12月に冬編を撮影。来年公開予定だ。

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